1回戦敗退の日章学園、“幻のロングシュート弾”にネット騒然 「あの1点があれば」「悔しいだろうな…」
FW篠田星凪の意表を突くロングシュートはクロスバーに当たってゴールラインを割ったようにも見えたが…
第101回全国高校サッカー選手権の1回戦15試合が12月29日に行われ、日章学園(宮崎)はNACK5スタジアム大宮での第1試合で、今夏インターハイ優勝校の前橋育英(群馬)と対戦。1-2で敗れる結果となったが、“幻のゴール”がSNS上で注目を集めている。
選手権との2冠を狙う前橋育英は、ボランチでプレーするMF徳永涼の展開力を生かしたパスワークで序盤から主導権を握り、ピッチを幅広く使った攻めを展開。細かな連係だけでなく、FW高足善を狙った鋭い縦パスからゴールに迫るシーンも見せた。前半25分には、MF青柳龍次郎が右サイドを崩して鋭いシュートを放った流れから決定機を迎えるなど、優位に試合を進める。
対する3年ぶり出場の日章学園は、守備に重心を置きつつ、高い位置からプレスをかけ、鋭いカウンターを繰り出しながらチャンスを窺う形に。前半33分には、右サイドからのクロスがファーサイドへ流れたところに走り込んだMF高岡伶颯が左足で狙うも、シュートは惜しくもGKに阻まれる。直後には中盤でボールを奪ったFW篠田星凪が意表を突くロングシュート。ボールはクロスバーに当たり、ゴールライン上に落下したと判断され得点は認められなかった。
勝敗を左右するシーンだっただけに、ツイッター上では「悔しいだろうな…」「VARがあれば、もっと点が入ったかもしれない試合だった」「あの1点があれば」「判定に負けた」「副審も主審もこれを判定するのは難しい」と多くのコメントが寄せられている。
試合は互いにチャンスを迎えながらもスコアレスのまま迎えた後半10分、日章学園は右サイドでセットプレーを獲得。キッカーのMF金川羅彌がゴール前に送ったボールをFW石﨑祥摩が頭で合わせて先制し、夏の王者・前橋育英を相手に1-0とリードを奪う。一方の前橋育英も同19分、右サイドからエリア内でボールを受けた高足がシュート体勢に持ち込むと、右足で同点ゴールを奪取し、試合を振り出しに戻す。
攻める前橋育英、守る日章学園という構図が徐々に浮き上がったなか後半37分、前橋育英は相手ゴール前に迫ると、MF青柳龍次郎がエリア内左サイドを突破しクロスを送る。これをMF山田皓生が押し込み、2-1と逆転に成功。これが決勝点となり、苦しみながらも2回戦へ駒を進めることになった。