第2次森保ジャパン、新コーチ陣どう編成? 「ボールを握りながら…」W杯の課題から示された“理想像”
2026年W杯へ森保一監督の続投決定、コーチ陣には新人材を登用へ
アルゼンチン代表の優勝で幕を閉じたカタール・ワールドカップ(W杯)。日本代表は初のベスト8進出を目標に掲げたものの、ラウンド16でクロアチア代表に敗れて大会を去ることになった。4年後にアメリカ、カナダ、メキシコの3か国共催で行われるW杯では16強の壁を破ることが求められるなか、日本サッカー協会は12月28日、森保一監督の続投を発表した。
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カタールで4度目のW杯に出場した36歳の日本代表DF長友佑都は、W杯決勝を見て現役続行を決意したようだが、森保監督も世界最高峰の戦いを見るなかで大きな刺激を得たようだ。
新たなコーチングスタッフの選定ポイントについてコメントをするなかで、森保監督は「まずは守備を絶対に忘れてはいけない。攻撃でボールをコントロールしながら、速攻、遅攻を仕掛けていくことはとても大切ですけど、今回のW杯で改めて気づかせてもらったことは、サッカーはゴールを奪い、ゴールを守る前に、ボールを奪い合うということ。デュエルの本質の部分で力を持っていなければ、技術、戦術が全く生かされない。そこは決勝の舞台でも、アルゼンチン、フランスの選手が見せてくれたことだと思う。W杯全体を見たなかでも感じられた部分だったと思います。ボールの奪い合いから始まることは忘れてはいけない」と、口にした。
そして、「日本の良さでもある個の局面で選手がしっかり戦う、粘り強く守備をするというのは、今回のW杯でも世界に通用することは出せたと思います。守備から攻撃に移った時のカウンターでは、ある程度チャンスは作れていました」と、W杯での手応えを口にした。その一方で、課題については「ボールを握りながらチャンスを作る、アタッキングサードでシュートチャンスを多くする」ことを挙げた。
カタールW杯を戦った日本代表のコーチングスタッフだった横内昭展コーチは、来季J2のジュビロ磐田監督に就任。上野優作コーチもJ3のFC岐阜の監督に就任したが、彼らを埋める存在として、「そういうところに長けている元選手やコーチを招聘できれば」と、新コーチには、攻撃面でより多くのバリエーションを加えられる人材を求める意向を示した。
W杯までの積み上げを生かし、次に進めるのは監督続投を決定した日本にとって大きなメリットになるが、新たなプラスアルファを加えるコーチには、どのような人物がリストアップされるだろうか。
(河合 拓 / Taku Kawai)