高校サッカー選手権勢力図「番付予想」 前年度V青森山田は“関脇”に格付け、東&西の横綱は?
上位進出が目される代表校、“番付風”に勢力図予想
第101回の高校サッカー選手権は12月28日、成立学園(東京B)対津工(三重)の開幕戦で幕を開ける。“冬の風物詩”選手権への出場権を掴んだ今大会代表校の実力を占うべく、ここでは“番付風”に勢力図を独自予想。上位進出が目される代表校を東日本、西日本から選び、格付けして紹介する。
■横綱
東:前橋育英(群馬)
今年のインターハイ王者は夏以降に苦しんだが、新戦力が次々と台頭したことで選手権に向けてかなりの仕上がりを見せている。GK雨野颯真(2年)、CBポンセ尾森才旺(3年)、ボランチのMF徳永涼(3年)、FW小池直矢(3年)とタレント豊富で、攻守において隙がなく、2冠を十分に狙える力を持っている。
西:履正社(大阪)
全国屈指の破壊力を持つ攻撃は相手の脅威となる。川崎フロンターレ入り内定のMF名願斗哉(3年)、徳島ヴォルティス入り内定のDF西坂斗和(3年)のコンビが鋭い連係を見せる左サイドのアタックから、プレミアWEST得点ランキング2位タイの古田和之介(3年)がゴールを仕留める。彼らに依存することなく、全体のバランスが取れているのも横綱に挙げた理由の1つだ。
■大関
東:昌平(埼玉)
全学年にタレントを有する実力派チームは、攻守における安定感、個人能力ともに全国トップクラスだ。攻撃は左MFの3年生・荒井悠汰、ボランチの2年生・土谷飛雅、1年生ストライカー・鄭志鍚と打開力の高い選手を揃え、守備ではGK上林真斗(3年)、鹿島アントラーズ入り内定のCB津久井匠祐(3年)が軸となってビルドアップの中枢となり、かつ巧みなラインコントロールを見せる。横綱でもおかしくない力を持つ。
西:神村学園(鹿児島)
ドイツ1部ボルシアMG加入予定のFW福田師王(3年)とセレッソ大阪入り内定のMF大迫塁(3年)の全国ナンバーワンアタッカーコンビが最終学年を迎えた。この2人だけでなく、DF吉永夢希(2年)、MF名和田我空(1年)など全国トップクラスの力を持った1、2年生がさらに化けた場合は、一気に横綱にもなるほどの力を有している。
■関脇
東:青森山田(青森)
黒田剛監督から選手権予選後に正木昌宣監督にバトンが渡り、新たな船出となった。今年のチームはMF奈良岡健心(3年)とMF高良幸之介(3年)の両サイドアタックを軸に、エースのFW小湊絆(3年)が抜群の決定力を発揮してゴールを仕留める。守備陣も安定感を増しており、2連覇に向けてまとまりを見せようとしている。
西:大津(熊本)
昨年度の準優勝校はプレミアWEST得点ランキング2位タイのFW小林俊瑛(3年)とCBの2年生・碇明日麻の長身コンビが軸となり、右の技巧派MF田原瑠衣(3年)、攻守の要MF浅野力愛(3年)と技術レベルの高い選手が攻守において存在感を発揮。全体の安定感は前橋育英に匹敵する。