リーグ1位をキープし、2003-04シーズン以来のタイトルも視野に

　イングランド1部アーセナルは現地時間12月26日、カタール・ワールドカップ（W杯）の中断明けの最初の試合でプレミアリーグ第17節ウェストハムとの戦いに挑み、3-1の逆転勝利を飾った。ホーム本拠地エミレーツ・スタジアムの周りでは、アーセナルファンが試合前から大盛り上がりを見せていたようだ。

　リーグが中断する前まで12勝1分1敗という成績で首位に立っていたアーセナル。2003-04シーズン以来の悲願のリーグタイトルに向けて、後半初戦となるこの試合は大事な一戦だった。W杯帰りの日本代表DF冨安健洋は、ハムストリングスの負傷の影響からベンチ外となっている。

　前半は主導権を握りながらも同27分にペナルティーキック（PK）から失点。しかしエンド変わった後半、FWブカヨ・サカ、ガブリエウ・マルティネッリ、エディ・エンケティアが決めて3-1の逆転勝利。勝ち点を「40」まで伸ばし、首位をキープしている。

　W杯後の再開初戦となったこのゲームは、スタジアムの周りで試合前からアーセナルファンが大騒ぎ。この様子を英メディア「スポーツ・バイブル」も取り上げ、「アーセナルファンがグレードアップした」と驚きをもって伝えている。

　煙が立ち上がり、人々の声が反響する現場を「発煙筒と太鼓を持ったファンが出現」と報じ、「試合を前に、あるファンは派手な装飾を施し熱唱しながら、またあるファンはドラムを叩きながらグラウンドに到着」と状況をレポートした。

　同メディアでは「トップ4入りを夢見るのが精一杯だった前シーズンに比べ、ファンたちのテンションが上がっているのも不思議はない」とこの盛り上がりの理由について推測している。

　この映像がたちまちSNS上で広がると、コメントで「プレミアで最高の雰囲気だ」「もっと頻繁にこのようにすべきだ」というプラスの声もあれば「リラックスが必要」「偽のファンもいるのでは？」とマイナスの声もあり、「楽しむ人も不愉快に感じる人もおり、意見が分かれているようだ」と記事でもファンの反応を伝えている。

　なかには「W杯のアルゼンチンファンの映像を見て刺激されたのか？」といったコメントもあったなか、今後後半戦を戦う“ガナーズファン”はどのように行動していくだろうか。