日本サッカー史に残るW杯予選「劇的ゴール8選」 アジア勢との戦いで生まれた奇跡の瞬間とは
終盤の連続CKからドラマが生まれる
南アフリカ大会で決勝トーナメント進出を果たした日本を、14年ブラジル大会に向けて引き継いだのはイタリア人指揮官アルベルト・ザッケローニだった。11年のアジアカップを制すると、本大会まで3年近く前に始まった9月2日の3次予選の初戦、北朝鮮戦がW杯に向けた初陣となる。
その北朝鮮戦は、日本が圧倒的にゲームを支配しながらもゴールが遠い展開だった。ザック監督は前線に長身FWハーフナー・マイクも投入したが決定打を欠き、スコアレスドローが濃厚かと思われた後半アディショナルタイムに、日本は立て続けにCKのチャンスを得る。
1本目は、MF遠藤保仁のキックがファーサイドに流れ、MF今野泰幸が左足シュートを放ったがクロスバーを直撃した。続く2本目では、ショートコーナーでMF長谷部誠につなぐと、そのクロスをMF香川真司がヘディングで狙ったが、相手GKのファインセーブに阻まれる。
3本目は右から清武弘嗣が蹴り込んだがゴールにつながらず。しかし、相手のクリアで4本目のチャンスを得ると、右CKのスポットに清武が立ち、その後にドラマが待っていた。