鎌田放出はフランクフルト“弱体化”を招く? クラブ後半戦のキーマンとして現地メディア注目「重要なファクター」
今季限りで契約満了、冬の去就にもドイツメディア持論「起こりそうにない」
ドイツ1部フランクフルトの日本代表MF鎌田大地は昨季のUEFAヨーロッパリーグ制覇に貢献するなどクラブの躍進を支えている。移籍の噂も絶えないなか、ドイツメディアは鎌田の功績を称賛しつつ、今季後半戦のキーマンとして名前を挙げている。
今季の鎌田は本職の攻撃的MFだけでなく、ボランチ起用にも応えて躍動。ブンデスリーガでは13試合で7得点4アシスト。UEFAチャンピオンズリーグでは6試合3得点を決め、決勝トーナメント進出の立役者となった。
今やフランクフルトに欠かせない存在となっている鎌田。その活躍に比例してヨーロッパクラブからの関心も高まっており、イングランドのトッテナムを筆頭に移籍の噂も再三報じられている。フランクフルトとの契約は今季限りとなっており、夏には移籍金なしで獲得できる選手としても注目を集めている。
サッカーメディア「90min」のドイツ語版は鎌田について「ここ数年で大きく飛躍した」と称賛し、今冬は移籍せずに後半戦のキーマンの一人として取り上げている。
「この日本人選手は以前から技術的に優れていたが、今や効果的なゴールも決め、ボールに対するクオリティーもある。問題は鎌田の契約が夏に切れることだろう。鎌田はアイントラハトの選手としての仕事を全うすることを望んでいるため、冬の移籍は起こりそうにない。もし彼がフットボールに集中することができれば、とても重要なファクターとなるだろう。もし彼が調子を落としたり、早期に退団することになればフランクフルトは大幅に弱体化することになる」
ドイツ代表MFマリオ・ゲッツェやカタール・ワールドカップ(W杯)でも活躍したフランス代表FWランダル・コロ・ムアニなど好タレントが揃うフランクフルトだが、その中でも背番号15を背負う日本人プレーメーカーは特に重要度の高い存在となっているようだ。
(FOOTBALL ZONE編集部)