韓国メディアがハリル采配を「二流」と酷評 低調な欧州組にも言及し「レベル低下」の声も
「世代交代に失敗し危機感」との指摘も
また、同紙は記事の中で、ハリルホジッチ監督が欧州組を重宝していることを指摘。「香川、本田、岡崎、清武など、多数の欧州組がいるのにもかかわらず、ベンチにいることも多い。それだけ日本代表の競技力が低下しているということだろう。Jリーガーを起用しないハリルホジッチ監督と世代交代に失敗した日本サッカーは今、危機感を感じている」とまとめた。
一方で、韓国代表の状況はどうなのか。同日にホームでカタールと対戦し、3-2と辛くも勝利したが、3ゴールとも欧州組が決めていた。主将のキ・ソンヨン(スウォンジー)、チ・ドンウォン(アウクスブルク)、そして今季絶好調のソン・フンミン(トットナム)が決勝点を挙げて勝利。もっとも、その戦いぶりは不安定なもので、先制こそするものの、前半終了間際には一時1-2と逆転されていた。前半にPKを献上していたDFホン・ジョンホは、後半21分に2度目の警告を受けて退場となり10人での戦いを強いられたが、なんとか1点のリードを守り切った試合だった。
欧州組の活躍ぶりは対照的だが、韓国も決して万全ではなく、総合ニュース通信サイト「ニュース1」は「9大会連続のW杯出場のためにも守備の整備が必要だ」と安定感のある戦いを求めている。日韓両国とも11日に次戦を迎えるが、グループA2位の韓国はアウェーで首位のイランと、グループB4位の日本はアウェーで首位のオーストラリアと対戦。辛勝続きの両国にとっては、まさに正念場の一戦となる。
【了】
金 明昱●文 text by Myung-wook Kim
田口有史●写真 photo by Yukihito Taguchi
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