カンテ獲得でC・ロナウドを支える算段? サウジアラビアクラブの”大胆計画”を海外指摘
ロナウドを支える中盤の柱として、両者獲得の可能性
ポルトガル代表FWクリスティアーノ・ロナウドの獲得に乗り出しているとされるサウジアラビア1部アル・ナスルは、今季限りでイングランド・プレミアリーグのチェルシーと契約が満了するフランス代表MFエンゴロ・カンテの獲得にも乗り出しているという。フランスの移籍情報メディア「フット・メルカート」が報じている。
ロナウドは先日のカタール・ワールドカップ(W杯)開幕前に、旧知のジャーナリストによるインタビューに応じた際に当時所属のマンチェスター・ユナイテッドに対して厳しい意見を述べた。なかには明確にエリック・テン・ハフ監督を批判して「彼をリスペクトはしていない」という言葉すらあった。そうした対立関係もあり、W杯の開幕後にロナウドとユナイテッドは契約解除で合意。まさかの無所属でW杯を戦うという事態になっていた。
その間にアル・ナスルはロナウドに対して年俸2億ユーロ(約280億円)の選手契約2年半に、2030年までのサウジアラビアW杯アンバサダーの国家プロジェクトへのオファーを乗せた7年契約を打診しているとされる。欧州メディアでは、ロナウドのサウジアラビア行きは既定路線と見る向きもある。
それに加え、アル・ナスルは契約の切れ目を迎えるカンテについて、ロナウドを支える中盤の柱として獲得することを狙っているという。31歳のカンテは負傷しがちで今季はほとんど出場していない。契約満了の半年前となる来年1月からは世界中のクラブと自由に交渉ができるが、スペインの強豪バルセロナも獲得に乗り出すとされる。一方で、資金力という観点では財政難のバルセロナとアル・ナスルでは差があるという見方もされている。
また、カンテ自身はロンドンに愛着がありチェルシーに留まるのも悪くないと考えているが、サウジアラビア行きに反対はしていないという。近年、あまりビッグスター獲得のニュースがなかった中東勢だが、今冬はロナウドとカンテ獲得によりオイル・マネーの存在感を見せつける可能性もありそうだ。
(FOOTBALL ZONE編集部)