負けず嫌いの男・原口が「やっぱり一番大事」と力説 劇的勝利のポイントは戦術ではなく…

「気持ちで上回ることで、全てが好循環」

 1-1の同点に追いつかれて迎えた後半35分にも、原口は左サイドを縦に突破してクロスを上げ、本田の決定的なヘディングシュートを演出した。しかし、殊勲のアタッカーが強調したのは、そうした攻撃的なプレーよりも、最終予選を勝ち抜くためのメンタル面だった。

「戦術とか綺麗事ではなくて、今日勝ち点3を取ったことが重要。最後まで諦めないという精神的なことも大事。あまりネガティブに考えず、最後までチームで勝ち点3を取りに行けたことが大事だし、意外にそういうところが一番のポイントなんじゃないかなと。やっぱり、そんなに簡単ではないということです。相手にも気持ちが見えたし、フィジカル的にも準備ができているチームだと感じました」

 そして、「やっぱり気持ちが一番大事。気持ちで上回ることで、全てが好循環するとブンデスリーガでも代表でも思っている」と、強いメンタルが勝利を引き寄せると自らに言い聞かせるように繰り返した。負けず嫌いを自認するアタッカーは、下部組織から育った浦和レッズのホームスタジアムである埼玉スタジアムで、強烈な輝きを放った。

【了】

フットボールゾーンウェブ編集部●文 text by Football ZONE web

田口有史●写真 photo by Yukihito Taguchi

 

 

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