右サイドで停滞を招いた本田 「体が動かない感触はない」と“試合勘の欠如”を否定
原口の先制点に絡むも、精彩を欠き決定機も決めきれず
ACミランの日本代表FW本田圭佑は、6日のロシア・ワールドカップ(W杯)アジア最終予選第3節のイラク戦で先発出場を果たした。ミランで今季開幕から全試合スタメン落ちで出場時間わずか19分の本田は、FW原口元気の先制点の起点となるパスをMF清武弘嗣に出すなどわずかに見せ場はあったが、数々の決定機を迎えながらゴールを決めることができず。1対1でも相手を抜けず、スピード不足から日本のカウンター攻撃をスローダウンさせるなど、ミランでベンチ要員という現実が浮き彫りになる低調なパフォーマンスに終始した。試合2日前の合流という強行軍だったが「体が動いていない感触は特になかった」と、本田は“試合勘の欠如”を認めなかった。
ミランでレギュラーの座を失った右ウイングに入った本田は、前半28分に最大のチャンスを迎える。清武との連携からゴール前でボールを再び受けて右足でシュートを放ったが、相手GKの真正面を突いた。さらに後半35分には左サイド原口からのクロスをヘディングで合わせたが、シュートは惜しくもポストをかすめるなど、持ち前の決定力を見せることができなかった。
右サイドで相手を抜けない本田はサイドバックや周囲の攻め上がりを待つ一方、カウンターの場面で攻撃を停滞させる場面も散見され、後半36分に途中交代。後半アディショナルタイムに生まれたMF山口蛍の劇的な決勝ゴールはベンチから見守った。
試合後、不発の背番号4は「そうですね。課題は多かったと思います。でも、それを笑って反省できるようなシチュエーションに蛍がしてくれたっていうことで、前向きに受け止めたいなと思いますし、僕自身も(日本の)2点目を取るチャンスがあったり、その辺の前向きな反省をできるのは勝ちゲームだけなんで、良かったと思います」とイラクとの接戦を振り返った。