「麻也を上げたパワープレーが実った」 長谷部が語るイラク戦劇的勝利を生んだハリル流の掌返し采配

DF吉田が最前線の決勝点呼び込むファウルゲット

 日本代表は6日のワールドカップアジア最終予選イラク戦で、後半アディショナルタイム5分の劇的な決勝ゴールで2-1の勝利を収めた。キャプテンのMF長谷部誠(フランクフルト)は、試合終了直前に最終ラインのDF吉田麻也(サウサンプトン)を最前線に上げるというバヒド・ハリルホジッチ監督のパワープレー策が的中したと勝因を分析している。

 対戦相手のイラクはこの予選で2連敗スタートを切っていた。「今日のイラクは試合開始から前に来ていた」と勢いを感じていた長谷部だが、日本は前半26分にカウンターからFW原口元気(ヘルタ・ベルリン)が先制ゴールを挙げた。

 しかし、後半15分にセットプレーから失点し、1-1の同点とされた。長谷部はここからの時間帯を「追いつかれてからは非常に苦しい時だった」と明かす。焦燥感に苛まれる展開のなか、日本はセットプレーのセカンドボールを途中出場のMF山口蛍が蹴り込み、劇的な決勝ゴールを挙げた。ハリルホジッチ監督の決断が、この一撃を呼び込んだという。

「相手も前に来ていましたし、自分たちもリスクを負って(前に)出て行った部分があった。アディショナルタイムは吉田麻也を前に上げてパワープレーもした。そういうものが実ったんじゃないかと思います」

 

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