「蛍がしっかりと決めてくれた」 先制アシストの清武は自賛せず、かつての僚友を称賛!

清武と山口の“セレッソ大阪&ハノーバー組”が、ハリルの解任危機を救う

 清武弘嗣と山口蛍の“セレッソ大阪&ハノーバー組”が解任危機のバイド・ハリルホジッチ監督を救った。日本代表は6日、ロシア・ワールドカップ(W杯)アジア最終予選・第3節の本拠地イラク戦に臨み、後半アディショナルタイムの山口の劇的な決勝ゴールで辛うじて勝ち点3を手にした。攻撃のタクトを振るった清武は自らの先制アシスト以上に「蛍がしっかりと決めてくれた」と、かつてのチームメートを称賛した。

 海外組の出場機会減少に苦悩するハリルホジッチ監督は、トップ下に香川真司(ドルトムント)ではなく清武を起用。海外組でいち早くチームに合流していた清武は序盤から豊富な運動量で動き回ると、前半11分にはドリブルから鋭いミドルを放って相手GKを慌てさせた。

 このシュートでリズムに乗ると、同26分、清武は本田にボールを預け、勢いよく走り込んでリターンのボールを受ける。ゴールライン奥深くまでえぐってラストパスを供給し、原口の技巧的なヒールシュートを演出した。

 その直後にはペナルティーエリア内での球際で競り合い、本田のシュートを導いた。その際には相手マーカーの足が入り、もんどり打って倒れ込み、一度は担架で運び出されたが、大事には至らず直後にピッチへ戻った。

 チームは後半15分にセットプレーから1-1の同点に追いつかれる苦しい展開となった。そのなかで清武は、巧みなボールタッチと前方への鋭いスルーパスで攻撃のスイッチを入れようと試みる。そうした奮闘が結実したのが、アディショナルタイム5分だった。前線の左サイドで粘った吉田がフリーキックを得ると、清武が中央に入れたボールは一度クリアされたものの、走り込んだ山口が右足ダイレクトで劇的な決勝弾を決めた。

 

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