ハリル采配ズバリ! 解任危機を払拭する山口の劇的弾&勝利に「選手を褒めたい」
後半途中に投入した山口が大仕事 後半ATに決勝ゴールを叩き込む
日本代表は6日、ロシア・ワールドカップ(W杯)最終予選第3節でイラクと対戦し、後半アディショナルタイムに途中出場のMF山口蛍(C大阪)の劇的ゴールで2-1と勝利を収めた。1勝1敗でこの一戦を迎え、負ければ解任危機も囁かれていたバヒド・ハリルホジッチ監督は、1-1の同点の場面で守備が持ち味の山口を投入する采配を見せたが、最終的にこれがズバリと的中して最終予選2連勝を飾った。
前半にFW原口元気(ヘルタ・ベルリン)の華麗なヒール弾で先制した日本だったが、後半にセットプレーから簡単に失点を許した。1-1のままゲーム終盤を迎え、引き分け濃厚と見られたなか、後半アディショナルタイムにドラマが待っていた。途中出場の山口がセットプレーのこぼれ球を強烈なミドルで押し込み、豪快にネットを揺らした。イラクを相手に2-1と勝利を収め、2連勝を飾った。
「本当にドラマティックな試合だった。選手を褒めたい。最後まで応援してくれた国民の皆さま、観客の皆さまにありがとうと言いたいです。そしてこれからも、この勝利を続けていきたい」
試合後のインタビューに応じたハリル監督は、満足そうな表情でこう語った。先制ゴールを決めた原口が、終盤にもトップスピードでのドリブルを仕掛けるなど死力を尽くし、DF吉田麻也(サウサンプトン)を最前線に上げるパワープレーも得点に結びついた。勝ち点3を掴み取った選手たちに、指揮官は労いの言葉を送った。
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