中国サッカー「日韓との差は?」 元母国代表が指摘、指導者レベルは「根本的に異なる」

中国ではサッカー指導者が不足?【写真:高橋 学】
中国ではサッカー指導者が不足?【写真:高橋 学】

日韓W杯にも出場したヤン・プー氏がカタールW杯を受けて中国サッカー界に言及

 カタール・ワールドカップ(W杯)は、アルゼンチン代表の36年ぶりの優勝で幕を閉じた。ベスト16に駒を進めた日本代表と韓国代表のほか、サウジアラビア代表がアルゼンチン代表を破るなどアジア勢が躍進した大会でもあった。そんななか、中国1部の名門・北京国安の育成副総監である楊璞(ヤン・プー)氏が中国サッカー専門誌「足球報」で、中国が韓国や日本と劣る理由について指導者の能力不足を指摘している。

 1978年生まれのヤン・プー氏は、現役時代に北京国安一筋でプレー。中国が唯一W杯に出場した2002年の日韓大会にも代表選手として出場している。

 ヤン・プー氏は「育成面で中国と日韓との差は? プレーする子供が少ないのか、それとも指導者のレベル不足か?」と問われ、「我々はずっとこの点を考えている」と見解を述べた。

「プレーする子供には事欠かないが、問題は指導者。技術面や理論において、根本的に異なる点が多い。最初から違ってたら、子供たちの成長の妨げにもなる。だから真剣に問題点を探して、正しい道に戻らねばならない」

 記事では、「育成に携わる者として、カタールW杯から何か収穫を得たか?」との質問もぶつけられており、ヤン・プー氏は「最も重要なのは、世界のサッカーの進歩を見れたことだ。スピード、1対1のデュエル、攻守の切り替えの速さ……。だから、我々はまず子供の頃から技術を磨き、続いて1対1だ」と回答している。

 アジア勢と南米やヨーロッパ勢との差も縮まってきた印象を残したカタールW杯。中国は今後2度目のW杯出場を狙ううえで、どのようなプロセスを歩むのだろうか。

(FOOTBALL ZONE編集部)

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