後半ATに山口が起死回生の決勝弾! 日本が土壇場でイラクを2-1で破り2連勝を飾る

選手交代も奏功せず2点目は遠く

 後半も主導権を握っていた日本だが、課題としていたセットプレーでの守備の不安定さが顔を出してしまった。同15分、日本の右サイド浅い位置からのFKをイラクMFアハメド・ヤシーンがゴール前に入れると、DF酒井高徳がマークについていたもののアブドゥルアミールに打点の高いヘディングシュートを決められ、1-1の同点となった。日本はこの最終予選での3失点全てがセットプレーになった。

 日本は同21分にDF酒井宏樹が警告を受け、次戦のオーストラリア戦が出場停止になった。その直後、ハリル監督は柏木に代えて山口を投入した。さらに同30分、岡崎に代えてFW浅野拓磨を投入。スピードを武器とする21歳の若武者に勝ち点3への望みを託した。

 絶対に勝ち点3が欲しい日本は攻撃の圧力を強め続け、同35分には左サイドから原口が上げたクロスを本田がヘディングで狙ったが、ゴールポストに嫌われた。直後には本田に代えて、Jリーグで日本人得点ランクトップタイのFW小林悠を投入する決断を下したハリル監督。試合終了直前にはDF吉田麻也を前線に残してパワープレーに打って出たが、ゴールが遠かった。

 そしてドロー濃厚と思われたアディショナルタイム5分に、ドラマが生まれた。前線の左サイドで粘った吉田がFKを得ると、清武が中央に入れたボールはクリアされたものの、走り込んだ山口が右足ダイレクトで蹴り込みゴール。劇的な決勝ゴールで日本が2-1で勝利し、勝ち点を6に伸ばした。

【了】

フットボールゾーンウェブ編集部●文 text by Football ZONE web

ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images

 

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