【W杯】「警察や消防が出動」 凱旋パレード実施のアルゼンチン首都でファン暴徒化、13人が逮捕で負傷者も続出と現地報道

大観衆がアルゼンチン代表の選手たちを出迎えた【写真:ロイター】
大観衆がアルゼンチン代表の選手たちを出迎えた【写真:ロイター】

36年ぶりのW杯優勝を祝うファンが暴走

 カタール・ワールドカップ(W杯)の決勝戦でフランス代表をペナルティーキック(PK)戦で下したアルゼンチン代表は、1986年のメキシコ大会以来3度目の優勝を果たした。母国に戻り凱旋パレードを実施したなか、首都の歴史的な塔である「オベリスク」付近で警察が出動する騒ぎが発生し、「ファン13人が逮捕され、8人の警察や消防士が負傷した」と現地メディアが伝えている。

 歓喜の優勝から帰還したアルゼンチン代表の選手団は、首都ブエノスアイレスで凱旋パレードを行った。大盛り上がりを見せたサポーターは400万人超が集まり、選手とともに祝いの宴を披露している。しかし、なかには過激なファンの行動もあり、バスに乗っていた選手一同はパレードを中止し、ヘリコプターで非難の事態となったようだ。

 過激な行為というのは、パトカーを乗っ取って騒ぐ、喜びが相まって橋から転落するなどさまざまあったが、なかでも首都の歴史的な塔である「オベリスク」付近では怪我人も出ていたようだ。

 アルゼンチンメディア「TN Todo Noticias」によれば、オベリスク周辺で緊張がエスカレートし、「オベリスクが落書きで覆われ、少なくとも4人が歴史的なモニュメントに無理やり入り込み、頂上まで登っていった」と異例の状況を説明。「ぶら下がっている人を降ろすために、警察や消防士などが出動した」と報じた。

 さらに現地では石や瓶を投げるなど暴徒化したファンによって、8人の警察官と消防士が負傷。「公共スペースを破壊した罪で13人が逮捕されたことが確認された」と混乱が拡大していることを伝えている。

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