【W杯】残すところあと2試合…大会集大成の決戦を前にごった返すチケットセンターの賑わい

決戦を前にごった返すチケットセンターの賑わいをお届け【写真:徳原隆元(FOOTBALL ZONE特派)】
決戦を前にごった返すチケットセンターの賑わいをお届け【写真:徳原隆元(FOOTBALL ZONE特派)】

【カメラマンの目】3位決定戦と決勝戦の2試合を控えた街の様子をリポート

 ワールドカップ(W杯)・カタール大会も残すところ3位決定戦と決勝戦の2試合のみとなった。3位決定戦は2大会連続でベスト4に進出したルカ・モドリッチをリーダーとしたクロアチア代表と今大会で台風の目となったモロッコ代表の対戦。そしてリオネル・メッシ率いるアルゼンチン代表とW杯2連覇の偉業に挑むフランス代表との頂上決戦だ。

 試合を控え街の熱狂も一時、平静を保っていると思いきや、サポーターたちは激しい戦いを繰り広げていた。

 街の散策のため地下鉄レッドラインのDECC駅に行ってみた。ここは高層ビル群が乱立し、巨大ショッピングモールがある場所。午後5時ごろ、駅に到着しショッピングモールのなかを覗いてみた。

 最も人で混雑していたのはW杯関連のシャツや上着に帽子、フラッグを販売する店。各国がデザインされた商品が並んでいたが、日本代表のシャツは売り切れということか遂に1枚も見つけることができなかった。

 ひと通りウィンドーショッピングをして外に出た。12月に入ってカタールは急速に日が沈むのが早くなり午後4時半ごろには薄暮が訪れる。午後6時となると夜のとばりが下りている時間だが、DECC駅周辺は高層ビル群が派手に電飾され街を明るく、そしてカラフルに彩っていた。

 見れば駅の周辺に多くの人が集まっていた。アルゼンチンの強豪クラブであるボカ・ジュニアーズや代表のユニフォームを着た人が目に留まる。「なんだろう」と思い人々が集まっている地下鉄の駅に隣接する建物を確認してみると、そこはメインチケッティングセンターセンターだった。

 残り2試合のチケットを求めてサポーターが集まっていたというわけだ。決勝戦に進出したアルゼンチンのサポーターが目に付いたのも頷ける。

 地下鉄に向かうとエスカレーターではチケットを入手できたサポーターが喜びをひしひしと噛み締めている姿や、早くも気勢を上げている者もいた。激闘を勝ち抜き世界最高の称号を賭けて戦う決勝戦は現地時間12月18日にルサイル・スタジアムで行われる。

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FOOTBALL ZONE特派・徳原隆元 / Takamoto Tokuhara

とくはら・たかもと/1970年東京生まれ。22歳の時からブラジルサッカーを取材。現在も日本国内、海外で“サッカーのある場面”を撮影している。好きな選手はミッシェル・プラティニとパウロ・ロベルト・ファルカン。1980年代の単純にサッカーの上手い選手が当たり前のようにピッチで輝けた時代のサッカーが今も好き。日本スポーツプレス協会、国際スポーツプレス協会会員。

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