森保監督に付きまとう“4つの不安” 続投への課題、解消できない後任適合者の不在

新監督を呼んでも不安要素はすべて解決できない?
【結論】
ここまで森保監督の続投についての不安要素を挙げてきた。だがこの指摘は新たな疑問を生じさせることにもなった。
【PR】DAZNを半額で視聴可能な学生向け「ABEMA de DAZN 学割プラン」が新登場!
それは「じゃあ、新監督を呼べばこの問題が全部解決できるのか」という点だ。特に重要なのは1と2になるだろうか。外国人監督に関して言えば、さらに「日本人の特性を知っているか」「コミュニケーションが上手くとれるか」という新たな懸念材料も出てくる。問題がなさそうだと考えられるのは、ハビエル・アギーレ監督ぐらいではないだろうか。
そして、1と2についてのコンセプトがはっきりすれば、「森保監督の続投は難しい」という根拠は崩れてしまう。
つまるところ、「未来は予想できないので森保監督続投でもいいんじゃないでしょうか」、という意見をぶつけられると否定できる材料はない。ドイツ、スペインに勝ってコスタリカに負けるという成績を予想した予言者だけが、この問題に決着をつけられる。
ただ、それではこの記事の意味はなくなってしまう。ヤバイ。以上諸々考慮したうえで、続投は十分支持できると結論づけておく。
(森雅史 / Masafumi Mori)

森 雅史
もり・まさふみ/佐賀県出身。週刊専門誌を皮切りにサッカーを専門分野として数多くの雑誌・書籍に携わる。ロングスパンの丁寧な取材とインタビューを得意とし、取材対象も選手やチームスタッフにとどまらず幅広くカバー。2009年に本格的に独立し、11年には朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)の平壌で開催された日本代表戦を取材した。「日本蹴球合同会社」の代表を務め、「みんなのごはん」「J論プレミアム」などで連載中。