ハリル監督に起用アピールの“ファンタジスタ”柏木 大島や山口ではなく…「パスを出せるのは自分」
「内容よりも、今は勝利が絶対」と意気込む
攻撃のバリエーションをつけていくことが、日本代表の攻撃全体のレベルアップにつながり、結果的にイラク戦でも大きな成果を上げると見通している。また、ここまで2試合の課題として、セカンドボールを奪われてからのカウンターを指摘し、「できるだけ高い位置でボールを受けて、パスを出してからセカンドボールを拾いに行ったり、カウンターを潰したりできるようなイメージでやりたい」と語っている。
しかし、そうしたこともまた、最終予選特有のプレッシャーを克服しなければ、ピッチ上で表現するのは難しい。そのプレースタイルから“走るファンタジスタ”とも称された男は、精神面の重要性もクローズアップした。
「全員での練習はまだできていないけど、そのなかで勝っていかなければいけないのが日本代表。内容よりも、今は勝利が絶対なので、勝ちにこだわった試合にしなくてはいけない。出た選手が死ぬ気で戦う気持ちでやることが一番大切。自分が出たらベストを尽くすという気持ちを全員が持っている」
ワールドカップ出場を「夢」と語る男は、2018年ロシア大会が「年齢的にもラストチャンス」と認識している。所属の浦和でも居残りランニングなどで体を絞り込んできた。左利きのゲームメーカーは、苦戦が続くハリルジャパンを戦う意志とテクニックで中盤の底から変革していくはずだ。
【了】
フットボールゾーンウェブ編集部●文 text by Football ZONE web
ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images
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