本田、長友が警戒する22歳の新鋭! イラクが誇る「アジアのベイル」の正体とは?
「圭佑も知っていた。負けたくない」
「すごく良い選手で、イタリアでやれているし、レギュラーなんで。すごく自信も持っていると思います。(本田)圭佑とも今日も話しましたけどね。『ウディネーゼの左の選手がいる』って。圭佑も知ってました。もちろん負けたくないですね。僕は左サイドバックとしてもそうだし、圭佑は出たらマッチアップする。僕らにもプライドがある」
イラク人として初めてイタリアでプレーするアドナンは、まだ22歳の新鋭だが、2013年のU-20W杯でイラク代表として出場すると鮮烈なパフォーマンスを見せて欧州スカウト人の目に留まり、争奪戦が繰り広げられた。15年まで所属したトルコのチャイクル・リゼスポル時代には、圧倒的なスピードと攻撃力から現地メディアに「アジアのギャレス・ベイル」と称されている。14年にはチェルシー、ローマ、ガラタサライが獲得に動いた逸材だ。
アドナンは9月11日に本田が所属するミランと対戦したが、その際にはともにベンチスタートで出番がなかった。しかし、アドナンは直近の1日に行われたラツィオ戦を含むリーグ全7試合のうち4試合にフル出場し、チームの戦力として機能している。7試合すべてがベンチスタートであり合計18分間出場の本田と、2試合で合計118分間出場の長友よりも出場機会をしっかりと確保している。
そのアドナンに対し、長友はイタリアでプレーするアジア人サイドバックの先輩として「プライドがある」と絶対の勝利を誓った。アジア最終予選で起こる本田を含めた“イタリア対決”は、試合の行方を決める大きなファクターになりそうだ。
【了】
フットボールゾーンウェブ編集部●文 text by Football ZONE web
ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images
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