【W杯】盛り上がるファンフェス会場、スター選手に彩られる街並み…大会は成功の“ランディング”に向けて飛行中
【カメラマンの目】地下鉄駅にはカタール代表選手たちの姿
カタール・ワールドカップ(W杯)もいよいよ準決勝を迎え、大会に勝ち残っているのは4か国のみとなった。そのなかでの最大のスターはアルゼンチンのリオネル・メッシとフランスのキリアン・ムバッペだろう。
アルゼンチンの背番号10は栄光を重ねてきたキャリアで最後に残され、そして最大のタイトルでもあるW杯の獲得に成功するのか。アルゼンチン国民の期待がかかるところだ。
対してフランスの10番は連覇の偉業達成に挑戦する。さらにルカ・モドリッチ率いるクロアチアは初優勝の栄冠へ挑戦し、ダークホースのモロッコもアフリカ初の優勝を目指す。
大会もここまで進み、W杯の熱狂はスタジアムだけに限らず、試合当日はファンフェスティバルの会場にも多くの人が集まっている。そんなサッカー一色に染まっているカタールだが、やはり街並みもW杯に彩られている。
海沿いに地位するファンフェスティバル会場に近い地下鉄ウェスト・ベイ駅は、建物の外と中ともにカタールの選手たちの写真であふれている。残念ながらグループリーグ突破はならなかったが、ホストカントリーとして国民の関心を高めようと、人々が利用し、目に留まる場所として地下鉄の駅を飾っていた。
さらに街に目を向けると高層のビルの壁にも各国のスター選手が描かれている。晴天の空が広がる、高層ビルを見上げた先に描かれた壁画はなかなかの迫力である。
各スタジアムに向かうシャトルバスから望む風景は更地で手つかずの土地も目立つが、中心部には高層ビルが立ち並ぶ。地下鉄もW杯に合わせて開通されたように、この世界的大会は街を活気づけ、発展への道標となる。中東での開催の試みも大会が進んだ現在、成功のランディングに向けて良好に飛行を続けている。
(FOOTBALL ZONE特派・徳原隆元 / Takamoto Tokuhara)
FOOTBALL ZONE特派・徳原隆元 / Takamoto Tokuhara
とくはら・たかもと/1970年東京生まれ。22歳の時からブラジルサッカーを取材。現在も日本国内、海外で“サッカーのある場面”を撮影している。好きな選手はミッシェル・プラティニとパウロ・ロベルト・ファルカン。1980年代の単純にサッカーの上手い選手が当たり前のようにピッチで輝けた時代のサッカーが今も好き。日本スポーツプレス協会、国際スポーツプレス協会会員。