【W杯】ベスト8敗退のイングランド、代表OBが指揮官の采配を批判 「交代に消極的だった」
準々決勝でフランスに1-2で敗れ、ファーディナンド氏がコメント
イングランド代表は現地時間12月10日、カタール・ワールドカップ(W杯)準々決勝でフランス代表と対戦し、1-2で敗れて敗退が決まった。元イングランド代表DFリオ・ファーディナンド氏は「ガレス・サウスゲート監督がイングランドを失望させた」と主張している。
試合は前半17分、ゴール正面でフランスがMFアントワーヌ・グリーズマンからショートパスを受けたMFオーレリアン・チュアメニの弾丸ミドルで先制。後半に入りイングランドも反撃を開始。FWブカヨ・サカがペナルティーエリア内で倒されペナルティーキック(PK)を獲得すると、FWハリー・ケインがきっちり決め同9分の同点弾となる。
しかし同半33分、左サイドからグリーズマンが入れたクロスにFWオリビエ・ジルーがヘディングで豪快に叩いてフランスが勝ち越しゴール。2-1とリードを奪った。その後再びPKのチャンスを得たイングランドだったが、これをケインがクロスバーの上に外してしまい、このままフランスが1点差で逃げ切った。
英メディア「スポーツ・バイブル」では、YouTubeチャンネル「Five」でファーディナンド氏が語った内容を紹介し「ガレス・サウスゲートが我々を失望させたと思うのは、イングランドの交代劇だ」との主張を展開している。
ファーディナンド氏は「フランス戦のような試合では、ここが本当に重要で、ガレス・サウスゲートは交代という点で戦術的な要素に欠けていたように思う」と話し「ガレスは、交代に積極的ではなく、消極的だった」と評価した。
監督の今後の去就は未定となっている現状についても持論を展開。「もし私がガレス・サウスゲートなら、この物語から離れることはできないだろう」と立場を想像し「選手のリスト、年齢層、プロフィールを見ると、まさに今は夢のようなチームだ。うまくやれば、優勝を狙える選手たちがここにいる」と選手層への太鼓判を押しつつ、「しかし、彼は自分自身に言い聞かせなければならない。彼らを管理し、この時期を乗り切り、選手たちから最高の力を引き出すことができる人間なのかをね。今現在、まだ優勝していない。その決断をしなければならない」と独自の口調で語っていた。
(FOOTBALL ZONE編集部)