レアルが“悪党DF”との契約を更新せず? CB補強を狙うミランが白羽の矢か
今季限りで契約満了となるペペ レアルは3度目の更新オファーを出さず
ACミランがDF陣の再建に、今季限りでレアル・マドリードと契約満了になる可能性のあるポルトガル代表DFペペの獲得に乗り出していることが明らかになった。イタリアサッカー専門メディア「カルチョメルカートウェブ」が報じている。
33歳のストッパーは今季限りで契約満了となるが、レアル側は2007年にポルトから3000万ユーロ(約35億円)で獲得したストッパーに対する3度目の契約更新オファーを出していないという。来年1月の移籍市場から他クラブと移籍金ゼロで契約可能となるが、ジネディーヌ・ジダン監督はフランス代表DFラファエル・ヴァランを最終ラインの軸として期待を寄せている。そして、マラガに期限付き移籍中のDFディエゴ・ジョレンテへの強化部の評価も高く、ペペには退団の可能性が浮上している。
ここで興味を示したのは、中国企業との身売り交渉で合意に達している ACミランだ。ヴィンチェンツォ・モンテッラ監督は若きDFアレッシオ・ロマニョーリのパートナーを切望していた。ビジャレアルのアルゼンチン代表DFマテオ・ムサッキオの獲得に動いたが、資金繰りの苦しさから撤退。センターバックの補強は実現しなかった。
そこで百戦錬磨の経験値を誇るペペに白羽の矢を立てた格好だ。レアルDF陣を長らく支えてきたペペはハードマーカーとして有名だが、バルセロナFWリオネル・メッシの手をスパイクで踏み潰し、主審を欺く演技などダーティーな仕事ぶりも目に付く。契約期間は2年で年俸400万ユーロ(約4億5000万円)に加え、成果給も提示される模様だという。レアルで泥仕事を続けてきた頼れる悪党は、3年連続で欧州カップ戦出場権を逃したミランの、復活のキーマンとなるのだろうか。
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フットボールゾーンウェブ編集部●文 text by Football ZONE web
ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images