「すべてを見透かされている」 2022年J1王者守護神が対戦して衝撃を受けた3人
【インタビュー】横浜FM守護神・高丘がイニエスタやL・ドミンゲスに感じた衝撃
2022年シーズンのJ1リーグを3シーズンぶりに制した横浜F・マリノスで、守護神の座を掴んでいたのがGK高丘陽平だ。今季34試合フルタイム出場を果たした26歳に、これまで対峙して衝撃を受けた選手を尋ねてみた。(取材・文=石川遼/全3回の3回目)
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高丘は質問に対して「そうですね……」と思案を巡らせたあと、真っ先に名前を挙げたのはヴィッセル神戸の元スペイン代表MFアンドレス・イニエスタだった。
「鳥栖時代にPKで対峙したことがあります。もちろん僕は止める気満々でゴールに立っていたんですけど、ペナルティースポットにボールを置いた瞬間から彼の間合いに入ったというか……。もう僕が飛ぶ方向とは逆にシュートを打ってくるだろうという、すべて見透かされているかのような感覚になりました」
スペイン1部FCバルセロナやスペイン代表でメジャータイトルをいくつも獲得している世界でも有数の選手。それだけに高丘は「トップ・オブ・トップ」の選手が放つ独特のオーラを感じていたと明かす。その衝撃度はやはりJリーグの中でも随一だったという。
続いて高丘が口にしたのは、横浜FC時代にチームメイトだったレアンドロ・ドミンゲスだ。2011年に柏レイソルのJ1優勝に貢献し、リーグMVPにも輝いたブラジル人のテクニシャン。高丘は「彼は本当にシュートが上手かった」とキック技術の高さを強調し、イニエスタと同様にすべてを見透かされている感覚を味わう選手だったと振り返る。
「彼が横浜FCに来た2017年にはもう34歳くらいで、もしかしたら全盛期を過ぎていたのかもしれないですけど、フリーキックの精度やシュートのタイミングの外し方がとにかく上手かった。イニエスタ選手と同じで、こちらの頭の中がすべて見えているんじゃないかと感じるほど。なので、練習でも相手にするのが嫌な選手でした。ただ上手いだけじゃなくて、パンチ力もあるし、いろいろな種類のシュートを持っていました」
衝撃度で言えば、レアンドロ・ドミンゲスはイニエスタにも匹敵したという。