【W杯】フランスが“王者のジンクス”を打破 前回優勝国では1998年以来のベスト4進出
過去3大会はいずれも前回覇者がグループリーグ敗退
フランス代表は現地時間12月10日、カタール・ワールドカップ(W杯)準々決勝でイングランド代表に2-1で勝利した。データ分析会社「オプタ」は、フランスが1998年W杯以来の前回優勝国によるベスト4進出だとしている。
フランスは前半17分にMFオーレリアン・チュアメニがゴール正面からほぼノーステップの強烈なミドルを決めて先制。後半の立ち上がりにPKを与えてFWハリー・ケインの同点ゴールを許したものの、後半32分にFWオリビエ・ジルーのゴールで勝ち越し。その後に再びPKを与えたが、ケインがクロスバーの上に失敗して1点差で逃げ切った。
これで準決勝へと進出したフランスだが、オプタ社は「フランスはW杯の前回覇者としては、1998年大会のブラジル以来となるベスト4進出。サンバ」とレポート。当時のブラジルは、1994年アメリカW杯で優勝し、次のフランスW杯で決勝まで進出していた。
また、2006年のドイツW杯で優勝したイタリア代表が次の2010年南アフリカW杯でグループリーグ敗退したのを皮切りに、南アフリカW杯の覇者スペイン代表は次の2014年ブラジルW杯でグループリーグ敗退、ブラジルW杯を制したドイツ代表は18年ロシアW杯でグループリーグ敗退と、3大会連続で前回覇者が決勝トーナメントにも残れない結果が続いていた。
しかし、前回ロシアW杯の優勝チームとして登場したフランスが開幕2連勝でグループリーグ突破をほぼ決定づけ、決勝トーナメントでもポーランドとイングランドをいずれも90分間で破って準決勝進出。4強入りしたチームで、延長戦を経験していない唯一のチームであり、4年の歳月を経ても強さを見せつけている。
(FOOTBALL ZONE編集部)
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