【W杯】5大会出場のロナウドに“決勝トーナメントのジンクス” 計8戦、シュート27本もノーゴール
2006年大会以降、W杯に5回出場するなかで、決勝トーナメントではノーゴール
ポルトガル代表は現地時間12月10日、カタール・ワールドカップ(W杯)準々決勝でモロッコ代表と対戦して0-1で敗戦。モロッコにアフリカ勢として史上初のW杯ベスト4進出を許したなか、これが最後のW杯と目されるFWクリスティアーノ・ロナウドは自身5大会目でも決勝トーナメントでゴールを挙げられなかった。
試合は立ち上がりから徐々にポルトガルがボールを持つ時間が長くなった。しかし、モロッコの最終ラインに崩れる気配はなく、むしろ鋭いカウンターを繰り出すことでゴールに迫る回数はモロッコのほうが多い展開になった。
そして迎えた前半42分、モロッコは左サイドからゴール前にクロスを入れるとFWユスフ・エン・ネシリが驚異的なジャンプ力を見せて高い打点でのヘディングシュートを叩き込んで1-0とリードして前半を終えた。
ポルトガルは後半6分にDFジョアン・カンセロとロナウドを交代で投入。ポルトガルが押し込んでいくと、モロッコの守備陣は前半のような余裕のある応対ができなくなる。後半19分にはゴール正面からMFブルーノ・フェルナンデスが決定機を迎えるもののシュートは枠外に飛んだ。
完全に攻めるポルトガル、守るモロッコという構図になった試合はハーフコートゲームのようになったものの、モロッコ守備陣が集中したプレーを見せてポルトガルにゴールを許さず。モロッコがこのまま1-0で逃げ切った。
ベスト8敗退が決まり、ロナウドは足早にピッチをあとにしたが、テレビ中継では目頭を押さえ、涙しながらロッカールームへと向かう様子が海外メディアでも注目された。
データ分析会社「オプタ」は、「C・ロナウドはW杯の決勝トーナメント通算8試合では無得点。この間、合計570分間に出場し、27本のシュートを放っていた」とレポート。2006のドイツ大会で初めてW杯の舞台に立って以降、これが5大会目の出場になるが、決勝トーナメントではノーゴールのまま、37歳ロナウドのW杯の挑戦は幕を閉じることになりそうだ。