クロアチアFWペリシッチの息子がネイマールのもとに駆け寄る

　カタール・ワールドカップ（W杯）の準々決勝が現地時間12月9日に行われ、ブラジル代表とクロアチア代表が激突。PK戦の末にクロアチアがブラジルを下し、準優勝した前回のロシアW杯に続いて2大会連続でベスト4に駒を進めた。試合後、失意のブラジルFWネイマールが見せた振る舞いが称賛を集めている。

　試合は0-0のまま延長戦へ突入したなか、延長前半終了間際にFWネイマールのゴールでブラジルが先制。ネイマールはこの一撃で代表通算77得点目とし、英雄ペレ氏が持つ歴代最多得点記録に並ぶ偉業を成し遂げた。

　しかし延長後半12分、クロアチアFWブルーノ・ペトコビッチが同点ゴールを奪いPK戦へ。日本代表とのPK戦でも活躍したクロアチアのGKドミニク・リバコビッチが、ブラジル1人目のFWロドリゴのキックを見事にセーブ。ブラジル4人目のDFマルキーニョスも失敗し、PKスコア4-2でクロアチアが勝利を収めた。

　準々決勝で無念の敗退となった“王国”ブラジル。ネイマールが試合後、ピッチ上で悲嘆に暮れていたが、そこに駆け寄っていったのがクロアチアのFWイヴァン・ペリシッチの息子だった。

　最初はブラジルのスタッフに止められていたが、これに気づいたネイマールは少年にハグ。敗戦直後ながら、スーパースターらしい“神対応”を見せていた。この動画を公開したノルウェーメディア「TV 2スポーツ」公式ツイッターは「ペリシッチの息子はネイマールにあいさつがしたかったが、セキュリティーはノーと言った。しかし、敗戦直後にもかかわらずネイマールは彼のために時間を割いた」と、その心遣いを称えている。

　また、英紙「デイリー・エクスプレス」は「ペリシッチの息子はクロアチアの歓喜を離れ、パリ・サンジェルマンのエースと特別なひとときを過ごした」とこの出来事をレポート。PK戦によって明暗の分かれた両チームだが、試合後には温かな交流も生まれていた。