【W杯】「あまりにカードを出しすぎた」 メッシ、計18枚イエローカードの大荒れ判定に不満
後半終了間際に同点とされる展開には「このような終わり方になるとは…」とコメント
現地時間12月9日のカタール・ワールドカップ(W杯)準々決勝でアルゼンチン代表とオランダ代表が対戦。ベンチのコーチも含め、両軍の選手とコーチを含めてイエローカード18枚(うち1枚が2枚目でレッドカードに変化)が飛び交う大荒れの試合となった。最後はアルゼンチンが4-3でPK戦を制してベスト4に駒を進めた。エースのFWリオネル・メッシは、試合直後のフラシュインタビューで「審判はあまりにカードを出しすぎた」と語った。
試合は前半35分、FWリオネル・メッシのパスからDFナウエル・モリーナが沈めてアルゼンチンが先制。後半25分過ぎ、MFマルコス・アクーニャが左サイドから進出するとオランダはDFデンゼル・ダンフリースに倒されてPKを獲得し、これをメッシが決めて2-0とリードを広げた。
一方のオランダは後半38分に、クロスからFWボウト・ベグホルストが頭で叩いて1点返すと、後半44分には両軍の選手が入り乱れる騒動が勃発。その後、後半終了間際にセットプレーからベグホルストが2点目を決めて2-2となり、延長戦に突入した。
120分を戦い抜いた試合はPK戦へ突入し、オランダ1人目のDFフィルジル・ファンダイク、2人目のFWステフェン・ベルハイスが失敗。アルゼンチンは1人目のメッシ、2人目のMFレアンドロ パレデスが成功で差が付くと、最終的に4-3でアルゼンチンが勝利した。
両軍で18枚のイエローカードが飛び交った。前半31分、アルゼンチンのベンチでワルテル・サムエルコーチがイエローカードを受けると、その後、前半だけでオランダはDFユリエン・ティンバーとFWボウト・ベグホルスト、アルゼンチンはMFマルコス・アクーニャとDFクリスティアン・ロメロにカードが出された。
後半以降も荒れ模様は変わらず、延長戦とPK戦も含めて最終的にアルゼンチン側はイエローカード10枚(コーチ2人)、オランダ側はイエローカード8枚が飛び交うゲームとなった。
勝利後にフラッシュインタビューを受けたメッシは、「延長戦もPKも含めてすごく苦しい試合だった。ベスト8だから苦しむのは当然。でも、勝てて良かった。僕らがよく走り、よくプレーした。勝とうという意欲があった。こういう喜びを必要としている」とベスト4に駒を進めたことを喜んだ。
一方で、「追い付かれてショックだった?」という質問に対しては、「このような終わり方になるとは思わなかった。審判はあまりにカードを出しすぎた。観衆も見ていたと思うが、FIFA(国際サッカー連盟)はこのような審判の仕方は考えないといけない」とフラストレーションが溜まった様子だった。