ミランで居場所を失う本田がサポーターに苦言 劣勢時のブーイングは「理解できない」
低調な“10番”の提言が議論を呼び起こすのか
「だから、今まで監督や選手を含めてそれ(ブーイング)は納得してないですけど、やっぱり、それに対して声を上げられないし、怖いし、上げたら、また何か言われてしまうとか。逆に勝ってサポーターが機嫌がいいのであれば、なおさら、この提言を耳に入れる余裕があるんじゃないかというところで、これがまたプラスの議論を呼び起こすのではないかと思っています」
本田はこのように語った。ミランサポーターは近年の経営難によって、クラブ側が移籍金をケチる“格安補強路線”を続けてきた失敗と、それによって3シーズン連続で欧州カップ戦出場権を喪失するという体たらくぶりに、怒りを募らせている。まさに暗黒時代の“ミランの10番”となっている本田だが、勝ち点を13に伸ばして3位ローマに並ぶなど復調の気配を見せるチームで出番をつかむことができていない。イタリア語で会話ができないことを日本代表の合宿期間に自ら明かしていた本田は、日本語でメディアに語りかけるとスタジアムを去っていった。
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フットボールゾーンウェブ編集部●文 text by Football ZONE web
ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images