ミランが今季初の4-3-1-2を採用へ “トップ下”復活も本田は7戦連続ベンチ予想
サッスオーロ戦に向けた伊紙のスタメン予想に入らず
ACミランのヴィンチェンツォ・モンテッラ監督は、2日の本拠地サッスオーロ戦に従来の4-3-3システムではなく、今季初めてトップ下を配置する4-3-1-2システムに変更する可能性が急浮上している。右ウイングで開幕から6試合連続の先発落ちを味わっているMF本田圭佑にとっては、「自分の家」とこだわりを見せるポジションの復活となったが、イタリア紙「ガゼッタ・デロ・スポルト」は無情のベンチ予想に出ている。
「ニアングは前の試合であまり良いプレーをしなかった。だからアドリアーノをテストしてみようというのは、自然なことだ。そうやってトレーニングは、選手たちに対してオープンであるべきだからだ。ただし、ニアングもまだ若い選手で、成長しているところだ。そうした選手がいつもポジティブなプレーばかりできるわけではないというのは、自然なことだと考えている」
モンテッラ監督は前日会見で、左ウイングで躍動していたニアングに不満を示した。本田を左ウイングで練習させていることを明らかにしたが、サッスオーロ戦ではウイングのポジション自体がなくなる可能性が浮上している。モンテッラ監督は名物オーナーが寵愛し、シニシャ・ミハイロビッチ元監督にも採用を求めた“ベルルスコーニ・システム”を導入することを検討しているという。
GKはドンナルンマで、DFはアバーテ、パレッタ、ロマニョーリ、デシリオの4バック。中盤はクツカ、モントリーボ、ボナベントゥーラの3枚が並び、トップ下はスソ。2トップにバッカとルイス・アドリアーノが並ぶと予想されている。可変システムを採用する若き戦術家は、右ウイングで本田よりも序列が上と明確にしているスソをトップ下に据えた。そのため、本田はベンチと予想されている。
ミラン栄光の背番号10を託された本田だが、故障やコンディション不良ではなく、実力によって開幕から7試合連続のスタメン落ちという現実に直面している。
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フットボールゾーンウェブ編集部●文 text by Football ZONE web
ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images