【W杯】森保ジャパン全26人査定、守備陣&監督編 日本代表OBが「世界的にもっと評価されていい」と称えたのは?
権田は守護神として全4試合で奮闘
<GK>
■権田修一(清水エスパルス) 6.5点
ドイツ戦(〇2-1):フル出場
コスタリカ戦(●0-1):フル出場
スペイン戦(2-1):フル出場
クロアチア戦(●1-1/1PK3):フル出場
今大会通算:4試合4失点
「ドイツ戦でいきなりPKを献上して、波乱のスタートでした。そこから立て直したメンタルの強さは見事だし、守護神としてチームを支えたのは見事だと思います。クロアチア戦も結果的には負けてしまいましたが、権田の経験と熱いプレーは必要なピースでした」
■川島永嗣(ストラスブール) 評価なし
ドイツ戦(〇2-1):出場なし
コスタリカ戦(●0-1):出場なし
スペイン戦(2-1):出場なし
クロアチア戦(●1-1/1PK3):出場なし
今大会通算:――
「GKに限らずですが、最年長ですべてを知り尽くしてる男がいるのは、チームにとって大きかったはずです。クロアチア戦後に浮かべた涙を見ても、最後まで戦っていましたし、我々が見ることができない部分でも、声を出して周囲を引っ張っていたと思います」
■シュミット・ダニエル(シント=トロイデン) 評価なし
ドイツ戦(〇2-1):出場なし
コスタリカ戦(●0-1):出場なし
スペイン戦(2-1):出場なし
クロアチア戦(●1-1/1PK3):出場なし
今大会通算:――
「権田とのレギュラー争いは、紙一重の差だったと思います。結果的に1試合も出場できなかったわけで、少なからずフラストレーションもあったはずですが、ライバルの権田のことを盛り上げていた1人でした。権田もそんなシュミットに救われたところがあったでしょう」
<監督>
■森保 一 6.0点
「日本人らしい監督の代表格。システムや選手起用に関してW杯前は散々言われましたが、いざ大会が始まると交代やシステム変更もスムーズだった。しかも、あのドイツとスペインに勝って、“死の組”と言われたグループを突破したわけですから、評価されていい仕事ぶりだったと思います」
栗原勇蔵
くりはら・ゆうぞう/1983年生まれ、神奈川県出身。横浜F・マリノスの下部組織で育ち、2002年にトップ昇格。元日本代表DF松田直樹、同DF中澤佑二の下でセンターバックとしての能力を磨くと、プロ5年目の06年から出場機会を増やし最終ラインに欠かせない選手へと成長した。日本代表としても活躍し、20試合3得点を記録。横浜FM一筋で18シーズンを過ごし、19年限りで現役を引退した。現在は横浜FMの「クラブシップ・キャプテン」として活動している。