【W杯】「人の心を掴んでいた」 本田圭佑の解説を元主審・家本氏が絶賛、学ぶべき日本サッカーの指針とは?

Jリーグの“世界仕様化”の必要性を強調

 そして、「Jリーグの成長」も重要な点だと家本氏は説く。「クロアチア戦後に長友(佑都)選手も話していましたが、日本のJリーグがもっと盛り上がったほうがいいです。J1からJ3リーグまで、通年質の高いフットボールが繰り広げられることで、優秀な選手が出てくるはずです」と、より世界仕様にリーグがより変化していくことを求めた。

 さらに「日本で出てきた優秀な選手は、どんどん海外に出ていくべきだと思います。今大会もそうしてステップアップした選手が活躍しています。すべては日本代表にもつながっています。また、次から次へと優秀選手が出てくるようになれば、日本はもっと強くなると考えています」と自らの見解を示していた。

 4度目のW杯で、惜しくもベスト8に届かなかった日本。家本氏の指摘した点のほかにも課題はたくさんあるかもしれないが、4年後のW杯に向け、日本サッカー発展の歴史はすでに動き出している。

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家本政明

いえもと・まさあき/1973年生まれ、広島県出身。同志社大学卒業後の96年にJリーグの京都パープルサンガ(現京都)に入社し、運営業務にも携わり、1級審判員を取得。2002年からJ2、04年からJ1で主審を務め、05年から日本サッカー協会のスペシャルレフェリー(現プロフェッショナルレフェリー)となった。10年に日本人初の英国ウェンブリー・スタジアムで試合を担当。J1通算338試合、J2通算176試合、J3通算2試合、リーグカップ通算62試合を担当。主審として国際試合100試合以上、Jリーグは歴代最多の516試合を担当。21年12月4日に行われたJ1第38節の横浜FM対川崎戦で勇退し、現在サッカーの魅力向上のため幅広く活動を行っている。

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