【W杯】なぜアジア勢は準々決勝を逃したのか? ドイツメディアが考察…日本敗戦の要因は「度胸が足りない」
日本、韓国、オーストラリアが決勝トーナメントへ進むも1回戦で敗退
カタール・ワールドカップ(W杯)では、アジア勢の日本代表、韓国代表、そしてオーストラリア代表の3チームが決勝トーナメントへと駒を進めた。しかし、強豪相手にすべてのチームが1回戦で敗戦。この現状に海外メディアも「アジアのチームが再び準々決勝を逃した理由」と題して取り上げている。
日本はグループEを首位突破し、ベスト8を懸けてクロアチアと対戦したが、1-1のまま延長戦を終了しPK戦へ。日本は3人が外し、トータルスコア1-1(PK:1-3)で敗退が決まった。韓国もブラジル相手に力負けし1-4の敗戦、オーストラリアは南米の強豪アルゼンチンに1-2で競り負けた。
この事態に注目したのはドイツのフランクフルト地元紙「Frankfurter Allgemeine Zeitung」だ。「グループリーグではアジアの代表チームが驚くべき勝利で再び輝いたが、決勝トーナメントでは、再び早々に終わってしまった」と結果を伝え、「これには仕組みがある」と独自の考察を展開している。
記事では「W杯で長い年月をかけて一定のレベルに達したのは、韓国と日本だけだ」と2か国の成長がアジアでも抜けているとしつつも、「ヨーロッパや南米のチームと比較して、決定的な瞬間に欠陥があることを証明された」とこれまでの日本の試合を例に振り返っている。
今大会のクロアチア戦(1-1:PK:1-3)、そして2010年のブラジル大会でのパラグアイ戦(0-0:PK3-5)、4年前のロシア大会のベルギー戦(2-3)の3つの試合を出し、特にベルギー戦に関して「2-0で勝っていたのに、それを無駄にした」と指摘。「度胸が足りないのは、明らかに弱点」と厳しい意見を述べている。
さらに韓国を引き合いに「圧倒的なクオリティの差」があると話を展開し、決勝トーナメントの1回戦を「ブラジルは韓国の守備を引き裂き、南米の攻勢とアジアの守備の質の差は歴然だった」と総評している。
失意の敗戦となったアジア勢だったが、グループリーグでは強豪相手に勝ち星を挙げるなど成長も見られた。4年後へ向けてそれぞれの国が、どう進化していくかが注目ポイントとなっていくはずだ。