【W杯】森保ジャパン全26選手査定MF編 「最高点」、「最低点」と明暗が分かれたのは?
南野はクロアチア戦のPK失敗が響いてチーム最低点
■南野拓実(ASモナコ) 4.0点
ドイツ戦(〇2-1):後半30分から途中出場
コスタリカ戦(●0-1):後半37分から途中出場
スペイン戦(2-1):出場なし
クロアチア戦(●1-1/1PK3):後半42分から途中出場
今大会通算:3試合0得点0アシスト
「クロアチア戦で、PK戦のキッカー1人目で失敗してしまった印象は拭えないでしょう。南野は森保ジャパン発足当初のチームを牽引し、そういった実績もあって、今季所属チームで調子が上がらないなかでも、森保監督は爆発を期待して選んだのではないかと思います。ただ、最後までそれに応えることはできなかった。PKキッカーの1人目を買って出たということですが、厳しいようですが、外してしまうとそれもなんの意味も持たない。W杯は蹴る勇気云々を言う舞台ではないし、美談にしてはいけないと正直思います」
■守田英正(スポルティング) 6.0点
ドイツ戦(〇2-1):出場なし
コスタリカ戦(●0-1):フル出場
スペイン戦(2-1):フル出場
クロアチア戦(●1-1/1PK3):先発出場・延長前半終了までプレー
今大会通算:3試合0得点0アシスト
「怪我を抱えた遠藤がスタメンから外れたスペイン戦は中盤を支え、さすが海外組という安定したパフォーマンスは見せていたと思います。もちろんいい選手なのですが、左太もものコンディションが万全でなかったこともあってドイツ戦は欠場しているし、守田がもっとレベルを上げていかないと、W杯でもベスト8以上に勝っていくのは難しいでしょう」
■相馬勇紀(名古屋グランパス) 5.5
ドイツ戦(〇2-1):出場なし
コスタリカ戦(●0-1):先発出場・後半37分までプレー
スペイン戦(2-1):出場なし
クロアチア戦(●1-1/1PK3):出場なし
今大会通算:1試合0得点0アシスト
「唯一出場したコスタリカ戦でチームが敗れてしまったのは不運でした。序盤は縦へ突破するシーンもいくつかあったと思いますが、相手の堅い守備に徐々に消えて行ってしまった。攻撃の選手はやはり結果を残せないと、必然と厳しい評価になってしまう。同じポジションで起用されていた三笘と比較してしまうと、大きな差を付けられる形になりました」
■柴崎 岳(レガネス) 評価なし
ドイツ戦(〇2-1):出場なし
コスタリカ戦(●0-1):出場なし
スペイン戦(2-1):出場なし
クロアチア戦(●1-1/1PK3):出場なし
今大会通算:――
「W杯登録メンバーに選ばれるかは当落線上だったなか、26人に名を連ねて、直前のテストマッチでもアシストで存在感を示していました。本人も試合に出たい思いはあったはずですけど、最低限引き分けでいいという状況では入れるのがリスクを伴うし、残念ながら今大会では出番が巡ってくる流れではなかった気がします」
栗原勇蔵
くりはら・ゆうぞう/1983年生まれ、神奈川県出身。横浜F・マリノスの下部組織で育ち、2002年にトップ昇格。元日本代表DF松田直樹、同DF中澤佑二の下でセンターバックとしての能力を磨くと、プロ5年目の06年から出場機会を増やし最終ラインに欠かせない選手へと成長した。日本代表としても活躍し、20試合3得点を記録。横浜FM一筋で18シーズンを過ごし、19年限りで現役を引退した。現在は横浜FMの「クラブシップ・キャプテン」として活動している。