【W杯】日本はグループリーグで消耗? 遠藤航が「前半はほぼパーフェクト」と断言も…なぜクロアチア戦に屈したのか
体力的にも、戦術的にも、人的にも、決勝トーナメントを戦う余力は必要
個人の力を上げる必要性を語った三笘だが、チームとしても攻撃が機能していたとは言い難かった。浅野のスピードを生かそうとする場面もあったが、単調な攻撃でクロアチアの守備を苦しめられない。最終的に森保監督は交代枠を一枚残した状態で120分間を終えたが、冒頭の久保が欠場したこともあり、この緊迫した状況を打開できる駒は指揮官の手もとになかった。
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体力的にも、戦術的にも、交代カードも、この試合までに出し切っていた日本は、2点目を挙げるだけの余力を残せていなかった。一方のクロアチアは、MFルカ・モドリッチとMFマテオ・コバチッチを同時に下げるというプランに出る。絶対的な存在がいなくなった一方で、クロアチアは中盤に運動量と「何をしてくるんだろうというのはあった」(DF谷口彰悟/川崎フロンターレ)と、選手交代で日本に恐怖感を与えることに成功していた。
結局、延長で日本はチャンスらしいチャンスを作れずに、PK戦を迎えた。今大会、初戦でドイツを相手に同点ゴールにつながるシュートを放ったMF南野拓実(ASモナコ)が日本の一番手を務めたが、シュートをGKに止められると、その後も三笘、DF吉田麻也(シャルケ)がPKを失敗し、日本は敗れた。
PKについても、改善の余地はあるだろう。だが、グループリーグを戦い抜いても、体力的にも、戦術的にも、人的にも、決勝トーナメントを戦う余力は必要になる。次回の大会からは、フォーマットが大きく変わるため、今回までの経験は意味がなくなるかもしれないが、4年間で大きな成長を見せた日本は、この成長曲線を続けていく必要がある。
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