【W杯】日本はグループリーグで消耗? 遠藤航が「前半はほぼパーフェクト」と断言も…なぜクロアチア戦に屈したのか

前半から飛ばしていた日本はかなり押し込まれる状況に…

 クロアチア戦、日本は序盤から優勢に試合を進めた。最終ラインを押し上げてコンパクトに陣形を保ち、最前線ではFW前田大然(セルティック)が強烈なプレッシングをかけていく。MF遠藤航(シュツットガルト)とMF守田英正(スポルティング)もこぼれ球を回収し、守備時には最終ラインに吸収されていたDF長友佑都(FC東京)とMF伊東純也(スタッド・ランス)も、速攻を狙ってサイドを駆け上がった。

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 遠藤が「入りは悪くなく前半はほぼパーフェクトな流れ」と振り返ったように、前半は前田が先制点を挙げて1-0で折り返す。今大会、初めて先制点を奪い、リードした状態でハーフタイムを迎えた日本は、選手交代なしで後半に臨んだ。こちらも今大会で初めてのことだったが、前半と同じように試合を進めていこうというメッセージは明確で、失点しないことを考えてカウンターを狙うコスタリカ戦と同じ状況になった。

 前半から飛ばしていた日本は、かなり押し込まれる状況になり、明確にエリア内にハイボールを入れて、高さと強さでゴールを狙いに来たクロアチアに苦しめられる。そして後半10分には、アーリークロスから伊東のマークを外したFWイバン・ペリシッチにヘディングで同点ゴールを決められてしまう。

 再び点を取らなければいけなくなった日本は、反撃の軸になるMF三笘薫(ブライトン)を起用した。グループリーグからサイドで猛威を振るったドリブラーに対して、クロアチアはしっかりと対策を立てて、三笘にボールを入れさせない。ボールが入った時も、前方と内側のスペースを消して、三笘にバックパスを選択させた。

 三笘は「試合に入るのが難しかった」と言い、「自分が行き切れればよかったが、ミスも多かった。2人来ても抜き切らないといけないし、1対1のところもあった。チャンスで行き切れなかったのは悔いが残るし、それだけの実力だった」と、涙ながらに語った。それでも延長前半15分には、自陣でボールを受けると独力でボールを運び、シュートを放ったが相手GKの正面へ。この場面についても「簡単にセーブされるボールだった。もっと精度を上げないといけない」と、悔しがった。

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