【W杯】森保ジャパン、今大会26人全査定 日本代表OBはFW陣の働きをどう見た?
前田はハードワークとクロアチア戦のゴールで存在感
■前田大然(セルティック) 6.0点
ドイツ戦(〇2-1):先発出場・後半12分までプレー
コスタリカ戦(●0-1):出場なし
スペイン戦(2-1):先発出場・後半17分までプレー
クロアチア戦(●1-1/1PK3):先発出場・後半19分までプレー/1得点
今大会通算:3試合1得点0アシスト
「あのスピードで、あれだけプレスをかけ続けられる選手は、世界を見渡してもそうそういません。ドイツ戦、スペイン戦で歴史的な金星を挙げられたのは、前田のハードワークによるところが大きいし、敗退決定後に海外メディアからも評価されていたことも忘れてはいけません。有能なファーストディフェンダーで終わらず、クロアチア戦ではFWとしてゴールという結果も残しました。メンバー選出の際は厳しい評価も散見されましたけど、存在感を示した大会だったと思います」
■町野修斗(湘南ベルマーレ) 評価なし
ドイツ戦(〇2-1):出場なし
コスタリカ戦(●0-1):出場なし
スペイン戦(2-1):出場なし
クロアチア戦(●1-1/1PK3):出場なし
今大会通算:――
「今大会は中山雄太の怪我に伴った追加招集でしたが、コスタリカ戦で上田が不発に終わったこともあって、前田、浅野以外で回す余裕がなくなり、出番が与えられませんでした。町野はサイズもあって、両足でシュートが打て、ディフェンスもできる万能型とはいえ、ドイツやスペインのような強豪国と戦う巡り合わせでは、使いどころが難しかった印象です。悔しいと思いますけど、まだ23歳。世界の雰囲気を肌で感じられたことは大きな財産、経験になったはずなので、W杯で戦えるレベルへの飛躍を期待しています」
栗原勇蔵
くりはら・ゆうぞう/1983年生まれ、神奈川県出身。横浜F・マリノスの下部組織で育ち、2002年にトップ昇格。元日本代表DF松田直樹、同DF中澤佑二の下でセンターバックとしての能力を磨くと、プロ5年目の06年から出場機会を増やし最終ラインに欠かせない選手へと成長した。日本代表としても活躍し、20試合3得点を記録。横浜FM一筋で18シーズンを過ごし、19年限りで現役を引退した。現在は横浜FMの「クラブシップ・キャプテン」として活動している。