【W杯】善戦の日本、全敗のカタール…何が違うのか? アジア勢の“明暗”を海外分析「井戸の中の蛙だった」
カタールは開催国として史上初の全敗、日本はドイツ&スペイン撃破で世界衝撃
カタール・ワールドカップ(W杯)で激闘が続くなか、アジア勢ではカタール代表が開催国として史上初の全敗という屈辱を味わった一方、日本代表はドイツ代表やスペイン代表を撃破して世界に衝撃を与えた。韓国の総合ニュースサイト「イーデイリー」は「善戦した日本、全敗したカタール…何が違ったのか」と伝え、明暗が分かれた理由を掘り下げている。
今大会のアジア勢は、開催国枠のカタールも含めて6か国が出場。グループリーグでは、カタールが3戦全敗でグループ4位、サウジアラビアが1勝2敗で3位、イランは1勝2敗で3位、オーストラリアが2勝1敗で2位、韓国が1勝1分1敗で2位、そして日本が2勝1敗で1位となった。決勝トーナメントに進出したオーストラリア、韓国、日本はベスト16で姿を消したものの、アジア勢の奮闘も光る大会となっている。
記事では全敗したカタール、ドイツやスペインに勝利した日本を比較し、「グローバル化」の重要性を強調。「今回のW杯は、世界サッカーから遠ざかると生き残れないということを確実に悟らせた。良い例が日本とカタールだ」と記している。
「開催国カタールは今回のW杯で良い成績を出すために莫大なオイルマネーをつぎ込んだ。ブラジルなど世界的な強豪チームを招待して強化試合を実施している。しかし、今回のW杯で世界の高い水準を痛感し、歴代開催国としては初めてグループリーグ3戦全敗を喫した」
カタールは開催国として代表チームの強化に予算を投じ、綿密なプランを練って大会に挑んだものの苦戦を強いられた。「評論家たちは、その理由として選手全員がカタール国内リーグでプレーしているためと指摘している。 自国リーグにとどまった選手たちは『井戸の中の蛙』だったということだ」と指摘する。
全敗したカタール、善戦した日本。両国の違いについて、海外組の存在を挙げている。「日本がカタールと違う点は、代表チーム26人のうち19人が海外組だったことだ。 今回のW杯に出場したアジア諸国の中で欧州組が最も多い国が日本だった。8人の韓国より2倍以上多かった。欧州の先進サッカーを経験した選手たちは、今回のW杯で日本代表の主軸メンバーとして位置づけられた。グループリーグで得た4ゴールもすべて欧州組だった」と分析していた。
(FOOTBALL ZONE編集部)