【W杯】日本の敗戦は“経験値の差”? クロアチアの過去試合データを考察、延長戦の多さに注目
「主要国際大会の決勝トーナメントで、直近8試合のうち7試合で延長戦」と報道
日本代表は現地時間12月5日のカタール・ワールドカップ(W杯)の決勝トーナメント1回戦でクロアチア代表と対戦し、1-1で延長戦まで終えた後のPK(ペナルティーキック)戦に敗れた。データ会社「オプタ」では、クロアチアが直近の主要国際大会で延長戦を続けていることを公開している。
立ち上がりに激しいプレスに出て戦う姿勢を明らかにした日本は、右サイドのMF伊東純也からチャンスを作った。クロアチアも上手くゲームをコントロールしていくなかで、日本は前半終了間際にセットプレーのこぼれ球でFW前田大然が先制ゴール。後半はクロアチアがアーリークロスに合わせてFWイバン・ペリシッチが同点ゴールを奪った。両チームに疲労感も見えるなか延長戦で決着は付かずPK戦へ突入すると、クロアチアのGKドミニク・リバコビッチが3本セーブする活躍。日本史上初のベスト8進出は叶わなかった。
オプタでは、クロアチアについて「W杯と欧州選手権という主要国際大会の決勝トーナメントで、直近8試合のうち7試合で延長戦を戦っている。そうでなかったのは、2018年ロシアW杯の決勝のみ」とした。
クロアチアの延長戦の歴史が始まったのは、さかのぼること14年前に行われた2008年の欧州選手権で、決勝トーナメント1回戦でトルコ代表にPK戦で敗れた。その後のW杯と欧州選手権は予選敗退やグループリーグ敗退が続いたが、16年の欧州選手権では決勝トーナメント1回戦でポルトガル代表に延長戦の末に敗れた。
さらに18年のロシアW杯では決勝トーナメント1回戦から準決勝までの3試合を延長戦かPK戦で勝利。決勝のフランス代表戦では90分間で2-4の敗戦となったが、昨年の欧州選手権では決勝トーナメント1回戦でスペイン代表との試合に延長戦の末に敗れた。
そして、この日本戦が延長戦を経てのPK戦での決着だった。試合後にクロアチア代表DFデヤン・ロブレンは「W杯でプレーした中でトップクラスで本当に難しいゲームだった。ただ経験の差が少し違いを作ったと思う」と話していたが、その経験地の差を裏付けるようなデータだったと言えるのかもしれない。
(FOOTBALL ZONE編集部)