韓国を4-1で一蹴、FWリシャルリソン得点後のダンスをロイ・キーン氏が非難

　カタール・ワールドカップ（W杯）の決勝トーナメント1回戦が現地時間12月5日に行われ、ブラジル代表は韓国代表を4-1で下し、8大会連続でベスト8に進出。FWリシャルリソンの得点後、チッチ監督を巻き込んでのゴールセレブレーションを見せていたなか、元アイルランド代表の闘将MFロイ・キーン氏はこの行為を痛烈批判している。

　史上最多5度のW杯優勝を誇る“王国”ブラジルが圧巻のゴールショーを見せた。前半7分、右サイドから崩し、FWラフィーニャのラストパスをファーサイドで受けたFWヴィニシウス・ジュニオールが右足で蹴り込み先制。さらに同13分、怪我から復帰したFWネイマールがPKで加点すると、同29分にFWリシャルリソン、同36分にはMFルーカス・パケタが得点し、前半だけで4-0とする。

　ブラジルは後半、韓国に1点を返されたものの、今大会チームで唯一出番がなかったGKウェベルトンを投入する余裕も見せ、韓国に4-1で圧勝。6度目の戴冠に向けて視界良好となったなか、リシャルリソンのゴール後、監督を巻き込んで披露されたゴールセレブレーションに対し、マンチェスター・ユナイテッドやアイルランド代表で活躍した伝説的なキャプテンであり、現在は解説者として活動するキーン氏が痛烈批判している。

　英紙「ザ・サン」は、英テレビ局「ITV」で解説した際、キーン氏が言い放ったコメントを紹介。得点するたび、サンバのダンスを披露するその光景に対し「これは好きではない。人々はそれが彼らの文化であると言うが、これは本当に相手国を見下した行為だと思う。得点するたびにあんなに踊るのは失礼だと思う。最初のゴールの時にジグか何かを踊るのは構わないが、毎回はダメだ」と持論を展開した。

　前半29分にリシャルリソンがゴールした際には、監督とサブメンバーたちが待つテクニカルエリアに駆け寄り、チッチ監督を巻き込んでのゴールセレブレーションを披露。派手な喜びように「失礼な話だ。マネージャーまで巻き込んで。好きではない」と痛烈に批判しており、英メディア「スポーツ・バイブル」でも「韓国戦でのブラジルとティテ監督の“無礼な”セレブレーションを非難している」と取り上げられていた。