【W杯】「あのシュートは巻いてほしかった」 元日本代表DF西大伍、三笘薫の延長戦決定機に言及
Jリーガーの西大伍が自身の公式YouTubeチャンネルで試合を分析
森保一監督率いる日本代表(FIFAランキング24位)は、現地時間12月5日に行われたカタール・ワールドカップ(W杯)決勝トーナメント1回戦でクロアチア代表(同12位)と対戦し、120分間で1-1のまま決着が付かず、PK戦に突入してPKスコア1-3で敗れた。目標とする初のベスト8にまたもあと一歩手が届かなかったなか、元日本代表DF西大伍(北海道コンサドーレ札幌)は、自身の公式YouTubeチャンネルでこの一戦を分析している。
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初のベスト8進出を目指した日本は、グループリーグ第3戦スペイン戦と同じく3バックでスタート。1トップのFW前田大然(セルティック)を中心に積極的にプレスを仕掛けるとともに、最終ラインから攻撃へとつないでいく形が増えていった。
そのなかで日本は前半43分、右コーナーキックからショートでつなぎ、MF堂安律(フライブルク)が角度を作った状態から中央へクロス。そのこぼれ球を前田が蹴り込んで先制点を奪った。
1点リードのまま交代なしで突入した後半の10分、クロアチアはDFデヤン・ロブレンが右サイドの敵陣中央から右足でクロスを上げると、ペナルティーエリア中央で反応したMFイバン・ペリシッチが頭で合わせ、日本は同点に追い付かれてしまった。
元日本代表DF西大伍は、「伊東(純也)選手と冨安(健洋)選手の間くらいだったと思う。ワイドの選手があそこまで絞って、ヘディングの競り合いに勝つのは難しい。あれを防ぐのは難しい。ボールの出しどころにプレッシャーをかけるしかない」と語り、失点シーンはゴールを決めたペリシッチよりも、クロスを上げたロブレンのほうにプレッシャーをかけるべきだったとの見解を示した。
1-1のまま延長戦に突入したなか、前半、後半の30分間でもスコアは動かず試合はPK戦へ。先攻の日本は1人目のMF南野拓実(ASモナコ)、MF三笘薫(ブライトン)が立て続けに失敗。対するクロアチアは2人とも成功させてリードを奪う。日本は3人目のFW浅野拓磨(ボーフム)が決め、クロアチアは3人目のMFマルコ・リヴァヤのシュートが左ポスト直撃。しかし、日本は4人目のDF吉田麻也(シャルケ)が止められてあとがなくなり、クロアチアの4人目が決めて勝負は決した。
西は延長前半15分、途中出場の三笘が自陣でボールを受け、スピードに乗ったドリブルで持ち上がり、そのまま敵陣ペナルティーエリア手前まで運んで右足シュートを放ったチャンスについて、「三笘選手は惜しかった」と言及。「三笘選手は単純に早い。ドリブルだけになっていない。パスの選択肢を常に持ってドリブルを仕掛けられる。そこにスピードが加わってくる。ただ、あのシュートは巻いてほしかった。シュートは巻いたほうが確率は高い」と注文も忘れなかった。
また、今大会で先発出場のなかった南野を勝負どころで使ったことには、「試合に出られない状況が続いた時に、感覚的に良くなくなる選手もいる。(森保監督は)どこまで考えた交代だったか分からないけど、久保くんがいれば久保くんを使いたかった」と、MF久保建英(レアル・ソシエダ)がベンチ外となった影響も口にしていた。