【W杯】カタール大会で輝く「ヤングスター7人」 アルゼンチンの新アタッカー、プレミア移籍“秒読み”のCBら厳選
ヤングタレントが集うイングランドの中盤で“効いている”ウェストハムMF
■MFデクラン・ライス(イングランド代表/ウェストハム/23歳)
MFジュード・ベリンガム、MFフィル・フォーデン、FWブカヨ・サカなどイングランドには向こう10年で主力を担えるヤングタレントが揃う。彼らに比べるとより堅実な選手かもしれないが、中盤で素晴らしく効いている。ラウンド16まで4試合にスタメン、3試合はフル出場を果たしており、ギャレス・サウスゲイト監督の信頼のほどが分かる。セネガル代表戦でも中盤からベリンガムやMFジョーダン・ヘンダーソンが前線に飛び出していける状況を生み出していた。所属チームでは若くしてキャプテンを巻いており、周りの選手たちを前向きにさせることができる選手だ。
■FWラファエル・レオン(ポルトガル代表/ACミラン/23歳)
グループリーグは3試合続けて途中から投入されて、躍動的なプレーを左サイドから見せている。快速ドリブラーとしてのイメージは強いが、ガーナ代表戦ではMFブルーノ・フェルナンデスの仕掛けに連動して、ラストパスを見事に右足で捉えてゴールに突き刺し、決勝点となった。ノックアウトステージでも勝利に導く活躍ができるか。
■MFオーレリアン・チュアメニ(フランス代表/レアル・マドリード/22歳)
ラウンド16までの4試合すべてにスタメン。チュニジア代表戦とデンマーク代表戦はフル出場で勝利を支えた。視野の広さと、若手選手とは思えない落ち着いた立ち居振る舞いが目を引く。エレガントなボール捌きで、個性的なアタッカー陣を支えながら、リスクマネジメントもしている。中盤を支えるMFアドリアン・ラビオのほうが前に関わって行くため、直接ゴールに関与することはあまりないが、チームにリズムをもたらす攻守の要になっている。
河治良幸
かわじ・よしゆき/東京都出身。「エル・ゴラッソ」創刊に携わり、日本代表を担当。著書は「サッカーの見方が180度変わる データ進化論」(ソル・メディア)など。NHK「ミラクルボディー」の「スペイン代表 世界最強の“天才脳”」を監修。タグマのウェブマガジン「サッカーの羅針盤」を運営。国内外で取材を続けながら、プレー分析を軸にサッカーの潮流を見守る。