【W杯】「まだ終わっていない」 10番・南野拓実が大会中に“立ち位置”を振り返らない理由
久保が欠場濃厚となり、南野への期待値もアップ
MF久保建英(レアル・ソシエダ)が体調不良により、現地時間12月5日に行われるクロアチア代表との決勝トーナメント1回戦を前に、2日間の練習ができなかった。このため初のベスト8進出を懸けた大一番は欠場が濃厚だ。
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その影響もあり、出場機会が確実に訪れそうなのがMF南野拓実(ASモナコ)だ。日本代表の10番は、ここまでグループリーグ初戦のドイツ戦と2戦目のコスタリカ代表戦に途中出場し、ドイツ戦ではMF堂安律(フライブルク)の同点ゴールにつながるシュートを放っている。
南野はクロアチア戦に関して、「やっと辿りつけたので、日本の歴史に残る試合になるでしょうし、勝ってベスト8以上の結果を残したい。基本、やることはあまり変わらない。勝利のために準備をしたい」と静かに闘志を燃やす。
前日のミックスゾーン(取材エリア)では、MF柴崎岳(レガネス)がここまで出場機会がないことへの個人の思いを問われ、「終わってから適切な場所があれば話したい」とチームのために徹する考えを示したが、南野も同じ姿勢だ。
「まだ終わっていない。明日、試合に出たらチームに貢献できたらと思う」と前置きし、「どう思うかというのは、考えないようにしている。チームが勝つことが一番。どんな時間でも、ポジションでも、与えられたところで自分の100%を出す」と、言葉をつなげた。
それだけにクロアチア戦に出場した際に、懸ける気持ちも強いはずだ。「どうなるか分からないけど、流れを変えて試合を決めるというのは1つの僕らの強み。そういう展開になればいいんじゃないかなと思います」と、ここまでドイツ戦、スペイン戦と前半を耐えて、後半に流れを変えてきた戦い方の継続を思い描いた。
途中出場から流れを変える役割は、すでに前所属クラブでも経験済みだ。「リバプールにいた時にそういう準備はよくしていた。特別なことはないですけど、相手を分析しながら、僕は結構入る時は100%に一瞬で入りたいので、そうなるように準備したい。明日もそういう展開が必要になる場面が絶対にある。その時にいい準備をしておけば」と意気込んだ。
「個人的な記録の部分でもゴールやアシストを残したい。でもやっぱりチームが上手くいってこその個人。それを達成できてチームを明日、歴史を作れれば最高」と、自然体で話した南野。ここまで溜め込んだ思いをクロアチア相手に一気にぶつけ、大きな歓喜を日本にもたらしてくれるはずだ。