【W杯|3日の見どころ】ラスト大会メッシ率いるアルゼンチンはオーストラリアと激突、アメリカと対戦のオランダは躍動中の23歳FWが鍵か

アルゼンチンのエースFWリオネル・メッシ【写真:ロイター】
アルゼンチンのエースFWリオネル・メッシ【写真:ロイター】

【試合展望】岡山でプレーするデュークの活躍にも注目、アメリカはプリシッチの状態が気になるところ

 カタール・ワールドカップ(W杯)は、いよいよ決勝トーナメントがスタートする。その初日に登場するのは、エースFWリオネル・メッシが最後のW杯になると明言している優勝候補アルゼンチン。そこにアジアサッカー連盟への転籍後は初の決勝トーナメント進出となるオーストラリアが挑むことになる。また、強豪オランダは次回2026年北中米共催W杯の中心的な存在で、強化の進むアメリカ代表を迎え撃つ。

■オランダ(グループA・1位)×アメリカ(グループB・2位)
決勝トーナメント1回戦
キックオフ:現地時間12月3日18時(日本時間4日0時)
放送・配信:ABEMA
注目選手:コーディ・ガクポ(オランダ)、クリスチャン・プリシッチ(アメリカ)

 オランダはエースFWメンフィス・デパイが負傷を抱えて大会入りし、徐々にプレータイムを伸ばしながら2勝1分で突破した。そのチームを支えたのは3試合連続ゴールのFWコーディ・ガクポ。オランダの名門PSVでプレーする23歳は今大会でブレークを始め、ビッグクラブからの注目も集めている。開催国カタールの入ったグループAの首位通過は、日程や会場の面で優遇されることを意味する。初優勝に向け、最高の条件は整ったはずだ。

 過去の最高成績はベスト8のアメリカだが、乗り越えるべき相手は強豪になった。1994年W杯の自国開催からサッカーも着実に根付くようになった大国は、次回大会の開催では中心的な役割を担うだけに、もう1つインパクトを残したい。個々に見れば欧州5大リーグの上位クラブ、中堅クラブでプレーする選手が多数。それでも、グループ最終戦で負傷交代して状態が懸念されるチェルシーのFWクリスチャン・プリシッチの復帰は突破に必要な要素だろう。

■アルゼンチン(グループC・1位)×オーストラリア(グループD・2位)
決勝トーナメント1回戦
キックオフ:現地時間12月3日22時(日本時間4日4時)
放送・配信:ABEMA
注目選手:エンソ・フェルナンデス(アルゼンチン)、ミッチェル・デューク(オーストラリア)

 アルゼンチンはグループリーグ最終戦となったポーランド戦で、FWリオネル・メッシを0トップ気味の中央に据える4-3-3が機能した。ベテランの域に入ったスーパースターの守備の負担をチームで肩代わりする点からも、今大会におけるチームの最適解を見つけた感もある。その形を継続するなら、中盤でゲームをコントロールするMFエンソ・フェルナンデスの働きは重要度が高くなるだろう。メッシのラストダンスをどこまで続けられるのか世界中が注目している。

 オーストラリアは前回優勝のフランス代表にこそ完敗したが、チュニジア代表とデンマーク代表を破って勝ち上がってきた。テクニックや攻撃的な要素ではアルゼンチンに分があるのが明白なだけに、セットプレーなどで高さや強さを生かしたいところ。そうした意味でも、最前線での起用が続くJ2のファジアーノ岡山でプレーするFWミッチェル・デュークの存在は重要。ゴールはもちろん、相手に楽をさせずにセットプレーを獲得するのも大きな仕事になるはずだ。

(FOOTBALL ZONE編集部)

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