【W杯】強敵クロアチア戦、森保ジャパンの対抗策は? カギは日本の左サイド…佐藤寿人氏「どういう配置をしていくのか」

ベルギー戦ではモドリッチが孤立する場面も【写真:ロイター】
ベルギー戦ではモドリッチが孤立する場面も【写真:ロイター】

森保ジャパンの対抗策は? ベルギー戦ではモドリッチが孤立する場面も

 では、森保ジャパンはどう対峙すべきなのか。「ボールを持つか持たれるで言うと、持たれると思います」との前提のもと、攻守のポイントを分析した。

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「ベルギーはコバチッチのところをだいぶケアして消していたので、モドリッチが孤立する場面もありました。相手の(パスの)供給源を消すことは間違いなく大事になりますし、アンカーのブロゾビッチの両脇でいかにボールを受けられるか。CBが前への強さを持っていますし、最終的にボックス内ではね返す、スペースを埋めるところが非常にいい。

 右サイドバック(SB)の(ヨシプ・)ユラノビッチは守備で多少センターバックとの距離感があるので、そこがもしかしたら狙い目かなとは思います。ただ、攻撃では高いポジションを取ってくるので、サイドでどちらが高いポジションを取れるか。日本がどういうシステムで、どういう左サイドの配置をしていくのか。三笘(薫)を先発で使うのか、切り札として使うのか。そこも含めて、森保監督の采配を見守りたいですね」

 森保ジャパンはここまでの3試合ですべて違うメンバーを起用し、スペイン戦では試合開始から3バックを採用するなど、様々な顔を見せてきた。佐藤氏は「誰を先発で使っていくのかも含めて、この3試合を見て、90分でいかにゲームをするかのプランだと思います」として、旧知の森保監督が振るう手腕に改めて注目している。

「ここまでいろいろな選択肢があるなかで、『こういう選択肢を取るんだな』というのが見えてきました。次にどういう形を取るのかなと、考えながら試合を見ていきたいと思います。クロアチア戦でも『あ、そんなことするんだ』とか、『あ、森保さんらしくないな』と思う瞬間も来るかもしれません。全ては勝つための判断だと思いますし、その判断がスペイン戦のように勝利につながることを願うしかない。ここまできたら、もう応援するしかないですね」

 ドイツ戦とスペイン戦では、大胆な策が実って格上を撃破した。“まだ見ぬ景色”のベスト8進出に向けて、指揮官の采配が再び冴えわたることに期待したい。

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