【W杯】強豪スペイン撃破の裏で…途中交代の久保建英が見せた“複雑な表情”「結果を出すしかない」

前半のコンディションが良かったからこそ交代は「ドイツ戦より悔しかった」

 前半の久保らの我慢があったからこそ、後半の立ち上がりにスペインは急に攻撃にギアを入れてきた日本に面食らった面もあるだろう。

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「ドイツ戦と違って、前半はやれることはやれたと思います。何度か惜しいシーンもあって、カウンターも嫌がっていたと思います。僕もコンディションが良かったし、いいプレーをしていたと思うので」と話す久保は、前半にパスが味方に通らなかった場面や攻撃を仕掛けきれなかった時も、すぐに守備に切り替えていた。後半になれば、もっと持ち味を出せるはずと信じていたようだった。

 しかし、再びハーフタイムで交代となった。「そういった意味では、ドイツ戦より悔しかったですけれど、次もありますし、前半から出るチャンスがあれば、次は前半で交代させられないように結果を出すしかないなと思いました」と語った。

 前半は相手の攻撃を受けて、後半に逆襲に転じる日本の戦いぶりは、『死んだふり作戦』とも言われている。『死んだふり』をしている前半しか、出場機会がないことは、攻撃の選手としては堪えるだろう。ミックスゾーンでの久保の目は、潤んでいるようにも見えた。

「今日の交代は、僕は予想していなかったので。個人的なことだけを言わせてもらうと、すごく悔しかった。本当にチームの戦術なので。前から行くのであれば、もっといいプレーができたと思いますし、ボールが足元についていたし、取られる気もしなかったので『もっと俺のところにボールをくれ』と思っていました。コンディションは良いので、次にチャンスをもらえたことをチームメイトに感謝して、次に良い準備をしたい。さっきも言ったように、前半から結果を出すしかないのかなと思います」

 次に対戦するクロアチア代表は、ドイツ代表やスペイン代表ほど、ポゼッションを重視するチームではない。日本の戦い方も大きく変わってくるはずだ。W杯優勝経験のあるドイツとスペインの試合で、チームのために自分を犠牲にした久保にも、きっと自分の本来のパフォーマンスを出すチャンスが来るはずだ。

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