【W杯】日本の“VAR判定弾”に「ドイツが猛反発」 歴史的論争と比較…スペイン指摘「56年後に亡霊が蘇った」
日本の決勝ゴールを巡りドイツメディアが反応
森保一監督率いる日本代表は、現地時間12月1日のカタール・ワールドカップ(W杯)グループリーグ第3節でスペイン代表と対戦し、2-1の逆転勝利を収めた。日本の決勝ゴールを巡って論争が巻き起こるなか、「日本のゴール、ドイツが猛反発」とスペイン紙「マルカ」が報じている。
【注目】白熱するJリーグ、一部の試合を無料ライブ配信! 簡単登録ですぐ視聴できる「DAZN Freemium」はここから
0-1と劣勢の日本は、後半3分にMF堂安律が同点ゴールをマーク。さらに後半6分、MF三笘薫の折り返しからMF田中碧が押し込み、これが決勝ゴールとなり日本が2-1と逆転勝利を収めた。
試合後、日本の決勝ゴールを巡って賛否が巻き起こっている。三笘がライン際で中央に戻した際、ゴールラインをボールが超えていたか際どいプレーとなり、ビデオ・アシスタント・レフェリー(VAR)が介入。その結果、ボールはラインを割っていないと判断され、日本の逆転ゴールが正式に認められていた。
スペイン紙「マルカ」は「日本のゴール、ハーストが決めた1966年のゴールと比較してドイツが猛反発」と報じている。
1966年イングランドW杯決勝でイングランドと西ドイツが激突。2-2で延長戦に突入したなか、イングランドのジェフ・ハーストが右からのクロスを華麗に胸トラップし、反転しながら右足を振り抜いた。シュートはバーに当たり、ボールはラインの真下に落下。ゴールラインを割っていなかったように見えたが主審はゴールを認め、最終的にイングランドが4-2で勝利して論争となっていた。
誤審とされる当時のゴールを引き合いに出したのはドイツ紙「ビルト」だ。「イングランドのゴールは絶対入っていない! 日本のスペイン戦のゴールのように」と同紙は記している。
ドイツでの報道を受けて、スペイン紙「マルカ」は「56年後にウェンブリーの亡霊が蘇った」と記した一方、「ドイツでは『ビルト』などのメディアが、日本がスペインに2-1で勝った時、三笘のクロスがギリギリだったプレーを、1966年W杯決勝でイングランドがウェンブリーでドイツ代表を打ち破ったジェフ・ハーストのゴールに重ねていた」と報じていた。