【W杯】日本の“VAR判定弾”「FIFAのルールで説明されている」 英メディアが指摘「プレーオンとなる」
日本がスペインに2-1で勝利 三笘のクロス供給時のVAR判定が話題に
日本代表は現地時間12月1日、カタール・ワールドカップ(W杯)のグループリーグ最終戦でスペイン代表と対戦し、2-1と逆転勝利。これにより、グループ首位突破で決勝トーナメントへの進出を決めた。決勝点はゴールラインが出ているか否かの際どいシーンとなったが、ビデオ・アシスタント・レフェリー(VAR)判定によって認められた。英紙はこの判定について「FIFAのルールで説明されている」と指摘している。
日本はスペインに勝利した場合は無条件でグループリーグ突破、引き分けの場合は同時刻に開催しているドイツとコスタリカの試合結果次第という状況で最終戦を迎えた。今大会の優勝候補の一角であるスペインを相手に前半11分、FWアルバロ・モラタのヘディング弾でいきなり先制点を与える厳しい展開となった。
しかし、後半頭からMF堂安律、MF三笘薫を投入すると、日本が一気に反撃の狼煙を上げる。後半3分、ボールを保持したGKウナイ・シモンに対してFW前田大然がハイプレスを掛けると、相手の中途半端なクリアをMF伊東純也が競り合ってルーズボールとなったところを堂安が拾い、左足を一閃。ゴール右に突き刺して同点弾を奪った。
そして直後の後半6分、右サイドから堂安がグラウンダーのボールを放り込むと、ファーサイドに走り込んだ三笘がゴールラインを割ったかどうかのギリギリのところで折り返し、MF田中碧が詰めてネットを揺らした。ビデオ・アシスタント・レフェリー(VAR)の確認の結果、得点が認められてスコアをひっくり返した。
最終的にこれが決勝弾となり日本はスペインを相手に大金星を飾ったなか、英紙「フットボール・ロンドン」は「なぜ日本対スペインのゴールがVARによって認められたのかという疑問に対するFIFAの理由」と見出しを打ち注目。「ボールの曲線がラインを越えていない場合、プレーオンとなることがFIFAのルール説明されており、VARはあらゆる角度で確認した結果、そのケースに該当すると判定した」と説明している。
横から見た目視ではボールは完全にゴールラインを割っているように見えたが、真上から見た写真では、数ミリ単位でボールがラインに乗っているように映っており、これにより「ボールの曲線がラインを越えていない」という判断のもとでゴールが認められたこと。疑う余地のない正真正銘の決勝弾と言えそうだ。