【W杯】森保ジャパン、スペイン戦出場全16選手「パフォーマンス査定」 4人が最高“5つ星”評価…最上級の切り札らが躍動
伊東が前後半で存在感、鎌田は持ち味を発揮できず…
■守田英正(スポルティング)=★★★☆☆
前半は守備では相手の的を絞れず、ボールを持った時も判断が悪い場面が多くてピンチを招くことも。両翼が高い位置を取れるようになった後半は、つなぎ役としてチームメイトをサポート。試合の大部分で遠藤航がいなかったなか、最終ライン前のフィルターとして守備でも奮闘した。
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■田中 碧(デュッセルドルフ)★★★★☆(→後半42分OUT)
「死んだふり作戦」の象徴のようなプレーぶり。前半はうしろに張り付き過ぎた印象で、なかなか前線からのプレッシングに連動できず。チャンスを作れそうな場面でも簡単にボールを失うなど、攻守に勇敢さに欠けていた。ところが後半に入ると、前への姿勢が一気に出始める。しっかりとゴール前に詰めて行き、殊勲の逆転ゴールを挙げた。
■伊東純也(スタッド・ランス)=★★★★☆
前後半でパフォーマンスが落ちなかった数少ない選手。相手に押し込まれながらも、サイドバックのように懸命な守備を見せ、日本のファーストシュートを放つなど、攻めるべきタイミングではしっかり前に出た。正確なボールコントロールで多少雑なパスも収め、チームの拠りどころになる。右ウイングバック、シャドーと異なるポジションでも機能し相手の脅威になった。
■鎌田大地(フランクフルト)=★★☆☆☆(→後半23分OUT)
前半5分に左サイドから中途半端なクリアをしてピンチを招くなど、コスタリカ戦と同様に精彩を欠く。先制点の場面でも相手のボール回しについていけず、完全にセサル・アスピリクエタをフリーにしてクロスを許した。何度か最終ラインの裏を取ろうとするが、これも簡単にオフサイドに引っかかり効果的ではなかった。久保を代えて、鎌田を残したことは疑問に感じた。
■久保建英(レアル・ソシエダ)=★★★☆☆(→ハーフタイムOUT)
ドイツ戦に続き、前半のみでベンチへ退く。この日はボールを収めたり、カウンターを仕掛けたりする場面も。ただ、求められる攻撃面での決定的な役割や、個で違いを出すところまではいかず。チームが攻撃的な姿勢を持つ後半のような流れのなかで、本来のプレーが見たいところ。
■前田大然(セルティック)=★★★☆☆(→後半17分OUT)
初戦のドイツ戦でのプレーに比べると、格段に相手に対してのプレッシングが機能。守備のスイッチを入れるだけでなく、自分でも取り切るようなプレーが何度か見られた。後半立ち上がり、点に絡んだ堂安、三笘に注目が集まるが、前田の鬼のようなプレッシングがスペインのミスを誘発し、日本を勢いづけたのは間違いない。
(小見出し)
後半頭からピッチに立った堂安&三笘が、反撃ムードを高める好パフォーマンス
■堂安 律(フライブルク)★★★★★(←ハーフタイムIN)
先発出場したコスタリカ戦では、なかなか思うようなプレーができなかったが、その鬱憤を晴らすかのような活躍ぶり。後半のスタートからシャドーに入りいきなりの大仕事。伊東が競ったこぼれ球から左足で強烈なシュートを叩き込み、試合を振り出しに戻す。このゴールによって、日本の反撃ムードを一気に強めた。
■三笘 薫(ブライトン)=★★★★★(←ハーフタイムIN)
タッチラインを割りそうなボールに対して、諦めることなく走り込み、信じがたい軌道のクロスで田中の決勝ゴールをアシスト。ドリブルで相手を翻弄する最大の持ち味は、それほど出す機会がなかったが、守備面での安定感は特筆もの。奪ってから前へ出る意識も失わず、あらためて最上級の切り札となることを証明した。
■浅野拓磨(ボーフム)=★★★☆☆(←後半17分IN)
前田と比較すると、プレッシングに行く回数と動くエリアに物足りなさを感じる。それでもカウンターを狙う意識は圧倒的に高く、ラインを上げるスペインのDFを牽制する役割を果たした。よりフィニッシュの精度が求められるだけに、三笘からの折り返しは、しっかりと枠に飛ばしてほしかった。
■遠藤 航(シュツットガルト)=※短時間のため採点なし(←後半42分IN)
前の試合から3日間、まったくチームに合流できなかったものの、試合終盤にクローザーとして投入される。出場時間が短かったものの、逃げ切りに貢献した。