「私は泣きません、言い訳しません」 強気と弁解が入り混じった90分超の“ハリル節”
自身の進退に関しては触れず
可能な限り全ての質問を受け付けるというハリル監督の方針の下、この記者会見は90分を超えた。そして、その終了間際には「UAE戦と同じ結果になった場合、ケジメを取るのか」と進退に関する質問も飛んだ。
ハリル監督は「笑えない質問だ」と、心外だという意思を明らかにした。
「まず1試合を負けてしまった。勝つべき試合に負けてしまった。負けたのは日本代表の責任だったかどうかという気もする。我々は良い試合をした。今、もう審判の話はしたくない。してほしいなら、もう少し(この記者会見場で)待ってほしい。日本の皆さんを喜ばせたかったが、喜ばせることはできなかった。試合を成功させるための何かをしていかなくてはいけない。皆さんが私の他に違う監督を連れてきてほしいなら、話は別だ。だが、まだやるべきことがある」
結果に対する進退についてハリル監督は言及しなかった。一方で、同席した日本サッカー協会の田島幸三会長は「現状を説明してくれたと認識している。そしてどう戦うか、勝つかという説明をしてくれた。その準備を十分にしていると認識している」と、信頼が揺るがないことを強調した。
周囲からの批判を封じ込めるには結果を残すしかない。欧州組が軒並みベンチ要員という苦境に陥っているハリル監督は、泣き言を漏らすことのない結果をこの2試合で出すことができるだろうか。
【了】
フットボールゾーンウェブ編集部●文 text by Football ZONE web
ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images